JR北海道が“大型除雪車両”を公開 除排雪能力向上で安定輸送へ 札幌圏を襲った2022年の記録的大雪を経て増強
北海道放送(株)
JR北海道は6日、新たに導入した大型の除雪車両を公開しました。背景には、いわゆる「22年雪害」の「苦い経験」があります。 【写真を見る】JR北海道が公開した大型除雪車両 6日、北海道恵庭市のJR島松駅です。 札幌市と苫小牧市や新千歳空港を結ぶ、JR千歳線のほぼ真ん中に位置しています。 JR北海道は、ここに新しく大型の除雪車両を1台配備しました。 これまでの車両より高馬力で、除排雪の効率化が期待できるということです。 さらに2024年度は、白石駅や手稲駅など札幌圏の4つの駅にも強馬力の除雪車両を導入し、2022年度から3か年計画で札幌市を囲むように除雪車両を増強しました。 JR北海道 工務部保線課 小笠原竜二副課長 「1000馬力の機械を使って、雪の多い時期でも適切に安定した輸送を確保したい」 2022年2月に札幌圏を襲った記録的な大雪。 車内アナウンス(2022年2月) 「遅れ、さらに延びまして、2時間38分ほど遅れて運転しております。雪を抱え、列車が動けない状況になっています。現在のところ、運転再開のめどは立っておりません」 厚別駅や新札幌駅など、降りやまない雪の影響で札幌圏の17の駅に29本の列車が留め置かれました。 金城茉里奈アナウンサー(上空ヘリリポート) 「作業員がスコップを使って、地道な雪かき作業を行っています」 記録的な大雪で除雪が追いつかず、3日間、札幌駅を発着する全ての列車がストップしたのです。 利用者 「しようがないし、(JRは)頑張ったと思うが(再開まで)長くかかった気がして」 通常運転に戻るまで8日かかり、計55万人が影響を受けました。 JR北海道 綿貫泰之社長(11月20日) 「2022年度から随時、除雪機械を増強してきています。そして、2024年度で一区切り、5台の(除雪機械)を増強をします」 一方で、JR北海道は、雪害対策関連でかかる費用は1シーズンで、約60億円から70億円をかけていると説明し、利用者に理解を求めています。
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