長崎・大波止で「カキ食うマルシェ&あったかマルシェ」 食べ比べ楽しんで
長崎県産の焼きガキや鍋、キッチンカーグルメが味わえる「かき食うマルシェ&あったかマルシェ」が12月20日、「夢彩都おくんち広場」(長崎市元船町)で始まった。(長崎経済新聞) 【写真】戸石産のカキは小ぶりながら濃厚な味わいが特長 長崎のもざき恐竜パーク内にある飲食店「GAO GAO」(野母町)店主の田中風海さんが企画した同イベント。福岡県出身の田中さんはカキが好きで、シーズンになると地元のカキ焼き小屋によく通っていた。長崎に店を構えたことから移住したところ、長崎県産のカキのおいしさに魅了されたという。長崎市内中心部にはカキ焼きを提供する店がなく、産地となっている佐世保市や諌早市などまで足を伸ばさなければカキ焼きを楽しめないことから、「長崎の人にもっと手軽にカキ焼きを楽しんでほしい」と昨年12月、湊公園(新地町)で初開催。3月に「みらい長崎ココウォーク」で開催したのに続き3回目。 今年は夏場の高水温の影響でカキの生育が悪く、長崎市の産地になっている戸石地区では大量に死滅して水揚げが大幅に減少するなど不漁の年となっていることから、開催が危ぶまれた。戸石と小長井(諫早市)、針尾(佐世保市)の3つの産地からカキを確保し、開催にこぎ着けた。 イベントでは客自らが炭で焼くテーブル10席を用意。1席1,000円で利用でき、1かご(700~800グラム)のカキを1,500円で提供。このほか、サザエ(500円)やひおうぎ貝(400円)も用意。 「意外とカキが苦手という人も多いことから、カキ焼きを家族で楽しめない人も多い」と話す田中さん。「家族みんなで楽しんでもらえるイベントにしたい」と、たこ焼きや焼きそば、ホットドッグなどのキッチンカーや屋台を並べ、カキ焼きと共に味わってもらえるよう工夫した。今回は初の試みとして、「ごはんやさん」(伊王島1)が海鮮寄せ鍋やチゲ鍋(以上800円)も用意する。 「長崎に来て体験した地元のカキのおいしさを多くの人に届けたいと企画した。産地ごとに味わいも異なることから、それぞれの産地の魅力を食べ比べるなどして、家族や仲間とカキ焼きを楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。 開催時間は、平日=12時~19時、土曜・日曜=11時~20時。今月29日まで。
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