会心の逃げ切りでした！とウィリアムバローズで勝利を掴んだ坂井瑠星騎手（前列左から２番目）＝小泉恵未撮影

　G1スプリンターズS。スプリント界はどうしたって香港馬の強さを無視できません。枠順が決まったところで香港記者バート・バンダースさんに2頭の最新情報を聞いてみます。 　―まずはビクターザウィナー。鞍上モレイラ騎手となれば期待値も高まりますが 　バンダースさん「先行馬にもかかわらず、14番枠を引いてしまったのは残念。決して理想的な枠順とは言えません。確かにモレイラ騎手は違いを生み出すことができる騎手ですが、今回は単騎逃げができないと苦戦を強いられるかもしれません。僕はムゲンを推します」 　―ムゲン情報、ぜひ詳しく聞かせてください 　「4月のチェアマンズSP（G1）で3着。このレース、ビクターザウィナーは4馬身後方の7着でした。ムゲンの魅力は一瞬の切れ味。序盤のペースが速ければ、直線で強力な追い込みを見せてくれるはず。あと日曜日が稍重の馬場になっても、この2頭には問題ありませんよ」 　やはり侮れない香港馬2頭。複勝、特にムゲンを厚めに買っておくのは手かもしれません。 　オーストラリアからは1頭入魂でレーン騎手が来日します。騎乗するサトノレーヴは、リステッドとG3で3連勝中。その他、内枠から好位で立ち回れるトウシンマカオ、ウインマーベル、ママコチャ、マッドクールもチェックします。 　25日には船橋・日本テレビ盃がありました。ウシュバテソーロやデルマソトガケという海外活躍組が船橋競馬場で激突とあって、多くのファンが詰めかけました。パドックは中央のG1同様ぎゅうぎゅうに。ただ装鞍所も見られるので、推し馬のどの場面が一番見たいか、取捨選択も楽しくなります。結果は3番人気のウィリアムバローズの見事な逃げ切り勝ち。手綱を取った坂井瑠星騎手は、「返し馬から行きっぷりが良く、すごくいい状態でした。他に主張する馬がいなければ、逃げたいなと思っていて。ある程度ロングスパートでという、イメージ通りのレースでした」。馬券は当たらずとも、見応えのある戦いでした。（フリーアナウンサー）