【写真：Getty Images】

　元サッカーフランス代表DFラファエル・ヴァランが、2024年9月25日にイタリアのコモで31歳という若さで現役を引退した理由を明かしている。英メディア『The Mirror』が10月16日に報じた。ヴァランは「ここ数年、タックルはしていなかった」とも語っており、その背景には長年の膝の問題があったという。 　 　引退の理由はコモでのデビュー戦で負った左膝の怪我だった。しかし、ヴァランによれば、実際には2013年に半月板を痛めた右膝をずっとかばい続けていたという。「左膝が限界だと言ってきたので、聞き入れるしかなかった」とフランスメディア『レキップ』に語り、「20歳から右膝に剣が吊り下がっているような状態でプレーしていた」と明かした。 　また、ヴァランは「右膝は強くなったけど、可動域が狭くなり、左膝がすべてのパワーと踏み込みを担当していた。どうやって11年間片膝でプレーできたか？それは多くの努力、犠牲、ケア、そして新たなバランスを学ぶことによってだ」と左膝をかばいながらも、プレーできていた理由を語っている。 　さらに、「試合に出る時、自分や他の誰にも『片膝だけだ』と言うことはできなかった。膝を見ただけでも心配になるだろうし、いつ壊れるかもわからない。小さい頃から、痛みと共に生き、タフであり続けてきた」と、痛みとの戦いを振り返った。 　レアル・マドリードではリーグ優勝3回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝4回を誇る世界最高峰のCBだったが、膝の怪我に泣かされたキャリアだった。今後歩んでいく人生はどのようなものになるのか。