超高速市街地戦F1サウジアラビアGP開幕! フェルスタッペンがFP1最速。角田裕毅所属のRBはロングラン重視の走行
F1第2戦サウジアラビアGPが開幕。最初のセッションとなるフリー走行1回目は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムをマークした。 【リザルト】F1 2024 サウジアラビアGPフリー走行1回目 2024年シーズンが幕を開けたバーレーンGPから1週間、F1はサウジアラビアに会場を移した。超高速のジェッダ市街地サーキットが舞台だ。なお、今回もラマダンの関係により通常とは異なる木曜日、金曜日、土曜日のグランプリ開催となる。 サウジアラビアGPのFP1はまだ明るい現地16時30分からの実施。セッション開始時点では気温26度、路面温度41度と温かいコンディションだった。 1時間のセッションが開始されると、各車続々とピットアウト。まずはマシンやコースの習熟走行を行なった。1セット目のタイヤにはハードタイヤやミディアムタイヤが選ばれた。 ジェッダ市街地サーキットは、前回のバーレーン・インターナショナル・サーキットとは大きくコース特性が異なるため、高速パッケージを投入するチームも多く、レッドブルやフェラーリ、RBなどは空気の流れを見るフロービズをリヤウイングに吹き付けて走行を実施した。 セッション序盤はメルセデスのジョージ・ラッセルやアストンマーティンのフェルナンド・アロンソなどがトップに立った。 マシンセットアップが決まりきっていないこともあってか、バウンシングやスナップに頭を悩ませるドライバーもいた。その中でアストンマーティンのランス・ストロールは左フロントタイヤのホイールカバーをウォールにヒット。ストロールはピットへ戻らざるを得なかったが、その後走行を再開することができた。 その他のドライバーもセッション開始20分前後で一度ピットイン。セッション折り返し頃から2セット目にソフトタイヤを投入するドライバーが増え始め、複数回のプッシュラップが行なわれる中でタイムシートも大きく入れ替わっていった。 開幕戦勝者のマックス・フェルスタッペンはまず1分30秒011をマーク。一時的にラッセルが0.003秒上回るも、フェルスタッペンが1分29秒659を叩き出してトップに立った。 アロンソはそこから遅れてソフトタイヤでのタイム出しを行ない、フェルスタッペンから0.186秒差となる1分29秒845をマークして2番手にポジションを上げた。なおレース重視の姿勢を貫くハースは2セット目にミディアムタイヤを選択。RBの2台もハードタイヤからミディアムタイヤに履き替えた。 比較的強い風がサーキットに吹き付けていることもあり、FP1ではどこから飛んできたのかコース上にはプラスチック製の袋が至る所に散乱。アタックラップ中に袋を引っ掛けたフェラーリのシャルル・ルクレールは「マリオカートみたいだ」とチームに無線で訴えた。 セッションが残り10分を切り路面温度が38度へと低下する中、各車はレース想定プログラムへ移行。20台が入念に走行を行なった。 1時間のセッションを終え、結果的にフェルスタッペンが最速。アロンソを挟むようにチームメイトのセルジオ・ペレスが3番手につけた。 4番手にはラッセル。フェラーリの2台とマクラーレンのランド・ノリス、メルセデスのルイス・ハミルトン、ストロール、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが続くといったトップ10だった。 RBはダニエル・リカルドが12番手、角田裕毅は16番手だった。RBはハース同様にFP1で最後までソフトタイヤを使用せず、ロングランに重きを置いた走行となった。 続くフリー走行2回目は、金曜日の予選と土曜日の決勝レースと同じ夜の時間帯に行なわれる。日中とは大きくコンディションが異なることから、マシンのセットアップを煮詰める上で重要な1時間となる。
滑川 寛
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