大家さんが息子を独自のあだ名で呼んでいた理由に涙。「本当の名前なんて呼んだら、出ていく時に辛くなる」【作者に聞く】
育児や家族との日々を漫画にし、SNSで発信しているもしゃもぅ(@mosyamou)さん。なかでも、以前住んでいたアパートの大家さんとの交流を描いた「大家さんとハムソー」は、心があたたまる内容に読者からの反響が大きく、今年1月に電子書籍化された。 【漫画】本編を読む ウォーカープラスではこの電子書籍から一部抜粋し、もしゃもぅさんのインタビューとともにご紹介。今回は大家さんとのお別れについて。アパートを引っ越すことになり最後のあいさつに伺ったところ、大家さんが息子のハムソー君を独自のあだ名で呼んでいた理由が判明する。 ■大家さんをしている以上、いつか別れがくることもわかっていたのでは ハムソー君を「ハムの助」と呼んでいたことについて、「ごめんなあ」と謝る大家さん。さらに、「名前には強い力があるから本当の名前を呼んでしまったら、出ていく時に辛くなるかもしれない」と思い、怖かったと理由を語る。大家さんの本心を聞いたとき、どのように感じたのか教えてくれた。 「そんな理由があっただなんてと思いもよらず、驚きもありましたが、どこか腑に落ちた感じもあったんです。そして大家さんをしている以上、お別れがあることもきっとわかっていたんだなあと、じんわり思いました」 「大家さんとハムソー」のなかでも特に印象的なエピソードだが、読者からはどのような反応があったのだろう。 「『泣いた』、『あだ名にそんな意味が…!』など、沢山の方から反応をいただきました。実は私も、泣きながら描いたんです」 しんみりした雰囲気の中、ハムソー君は大家さんに「まぅ!」という声とともにポーズを決める「大家ギャグ」をしてほしいとねだる。ハムソー君はこのギャグがお気に入りだったそうだが、もしゃもぅさんも好きだったのだろうか。 「好き…でした(笑)。大家ギャグをやっているときは大家さんもハムソーもうれしそうなので、そんな2人を眺めるのも好きでしたね」 取材・文=石川知京