つるの剛士 カバー歌うきっかけはデーモン閣下
カバー曲の「選曲基準」はどんな感じ?
後にカバーアルバムをリリースする運びとなったが、選曲を見ると年代はバラバラ。27日にリリースされる「つるのうた3」の曲目を見ても「雪の華」といった最近の歌もあれば「悲しみにさよなら」「MY WAY」「銃爪」といった懐かしい歌も含まれている。 選曲の基準を訪ねると「僕は声が高いんで、女性の曲が多いですね。基本は自分は歌いたいけどキーの合う合わないもあるんでそこは確認してますね」と語る。 だが「『悲しみにさよなら』なんかは、うちの父親が玉置浩二さんと井上陽水さんのライブビデオを毎晩見てて、僕もそれを見聴きしてて好きになったんです。『銃爪』もツイストも親と車で出かけた時、いつも父親がカセットをかけてましたからね」と語るなど、これらは自身の親が聴いていた影響も大いに受けているという。 また「MY WAY」などは自身が中学の時、ホルン担当で吹奏楽部部長としても活躍していた時に演奏した思い出の曲だという。だが「これはもう大人じゃないと歌えませんよね。けど、僕ももう40歳だし。そろそろいいかなぁと思って」と話す。
ライブの観客「いろんな窓口」から来てくれる
26日、つるのは40歳の誕生日を迎える。最近、カバー曲を歌うようになり、ライブなどをこなす際、あることに気づいた。それは「客席の年代が幅広い」ことだという。「これまで『ウルトラマンダイナ』『下ネタDJ』『おバカタレント』とか、いろんなことをやってきました。だから、客席を見たら『この人はウルトラマンか』とか、それぞれの『窓口』から来て頂いてるのが、すごくわかるんですよね」 最近もライブ会場で「ダイナ見てました」と男性に声をかけられたが、ヒゲを生やした立派な大人だったという。つるのは男性に初対面ながら「おまえ、こんなに大きくなったのか」と思わず言ったとか。ダイナは放送開始から18年。「そりゃ、自分もおっさんになるんだなぁって思いましたよね」と照れ笑いを浮かべる。 カラオケを歌いデーモン閣下に声をかけられ、歌番組で活躍してから約7年。ミュージシャンとしての活動をするまで、自身が聴くのは洋楽中心だったが、この活動で「J-POP」の良さを広く知ることができたという。「日本の歌のすばらしさを改めて実感してます。名曲ってスゴイんだなぁとも思うし」。今後も様々な場での活躍を誓うが、次にやりたいことは「そろそろ、自分で歌を書いてリリースできれば」と意欲も見せた。 ■つるの剛士(つるの・たけし)。福岡県北九州市出身。父親の転勤で広島県広島市や大阪府高槻市、東京都練馬区などで育つ。1997年に「ウルトラマンダイナ」(MBS)で主役のアスカ・シン役を演じ広く知られる。2007年「クイズ!ヘキサゴンII」(フジテレビ)に出演し人気を得てユニット「羞恥心」メンバーとして活躍。2009年にはカバーアルバム「つるのうた」をリリースし本格的にミュージシャンの活動も始める。27日にはカバーアルバム第4弾「つるのうた3」をリリース。28~31日まで神奈川や東京、兵庫県西宮市でリリース記念イベントを行う。