つるの剛士 カバー歌うきっかけはデーモン閣下
「この20年、いろんなことをやらしてもらいました。だから、ライブに来てくれるお客さんの『窓口』がいろいろあるんですよ」と笑顔で話すのは、俳優・タレントの、つるの剛士(39)。最近ではカバーアルバムをリリースし、それが好評を受けシリーズ化されるなどミュージシャンとしての活躍も目立つ。だが、そうした活動には、様々な出会いや縁が生きてきているという。26日には40歳の誕生日を迎え、1男3女のパパとしても奮闘中だという、つるの剛士の横顔に迫る。
「1男3女」の父親としての横顔は
福岡県北九州市出身。父親の転勤の関係で、広島県広島市や大阪府高槻市、東京都練馬区などで育ってきた。「どれも自分の『故郷』という感じで。友達もいるんでうれしいんです。例えば、大阪なんかは、いちばん多感な時期にいたんで今でも友達が多いんですよ」 現在は、神奈川県藤沢市在住。引っ越して8年になり、2012年4月からは「ふじさわ観光親善大使」としての顔も持ち、取材を受ける際などはその名刺を渡すという「大使」としての仕事もしっかりこなす。 「藤沢は住みやすいし、遊び道具もたくさんある。子育てがしやすいんですよ。お父さん、お母さんもラフな感じの方が多いし」。自身は1男3女のお父さん。子どもにとっては、ここ藤沢が地元であり故郷となる。そんな、つるのの自宅には、楽器などがたくさん置いてある。「昔から僕は音楽が好きなんで、子どもにもそういう名前つけてますし(笑)」。 最近では、カバーアルバムなどミュージシャンとして活躍する父親の姿に子どもさんの反応は?と聞くと「う~ん『パパすご~い』という感じではないですね」と笑顔で語る。
カバーアルバム出したきっかけはデーモン閣下!?
つるのと言えば「カバーアルバム」のイメージが定着している。「僕、ボイストレーニングとか受けてなくて、突然歌い出したんですよ。きっかけはデーモン閣下なんです」と振り返る。 「数年前、ある番組の打ち上げに行った時のこと。参加メンバーらと盛り上がっていたが、一方でカラオケでも盛り上がりを見せていた。「僕は歌わないんで、おつまみばっか食べてたんですよ。そしたら『歌ってないじゃん』って言われて」。そこで、歌う運びとなり、森山直太朗の「さくら 」をなにげに披露した。 すると、参加していたメンバーの1人、デーモン閣下が話しかけてきた。「『君は俳優だけどレコードを出してるのか?』って聞かれて。『すごくいいよ』とか、いろいろ言って頂いたんです」。そうした言葉などを受け、2008年に放送された「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」に出演。プリンセスプリンセスの「M」を披露し、優勝を果たした。 「それまでは、僕はボイストレーニングとか受けてないし『歌はやめとけ』とか言われてたんで歌番組とか断ってたんだろうけど。デーモン閣下の言葉は大きかったですね。ちなみに、デーモン閣下と後に再開した時にお話ししたら、その時のことは覚えてたけど『そんなつもりで言ったわけじゃなかった』って話してましたけどね」と笑顔をみせる。