オールスター出場5回を誇る33歳のジョン・ウォールは、全盛期はリーグを代表する攻撃的ポイントガード（PG）だった。しかし、度重なる怪我もあり、今季は所属チームがないまま、シーズン終盤戦へ。そのなかで、マイアミ・ヒートに加入すれば、自身の力を発揮できると考えているようだ。 2010年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたウォールは、これまでワシントン・ウィザーズ、ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・クリッパーズでプレイ。13年間で通算647試合に出場して平均18.7得点、4.2リバウンド、8.9アシスト、1.6スティールをマークし、15から17年には3年連続で平均二桁アシスト、平均23.1得点、10.7アシストの成績を残した2016-17シーズン年にはオールNBA3rdチームに選出されるなど、リーグを代表するスター選手だった。 ただ、2019年に左足アキレス腱を断裂すると、19-20シーズンは全休。その後、ロケッツに移籍したが、21-22シーズンはトレードが成立せずにチームに帯同しながらも試合に出ないままシーズンが終了。昨季はクリッパーズと契約したが、シーズン途中でロケッツに放出され、すぐさま解雇された。 今季はここまで所属チームはないが、まだ33歳。ウォール自身、プレイ機会さえあれば、十分活躍できると考えているようだ。 元NBA選手のマイク・ミラーとユドニス・ハスレムがホストを務めるポッドキャスト『The OGs Show』に出演したウォールは、『スポーツ・イラストレイテッド』のアンソニー・パスシオラ記者による「ジミー（バトラー）やバム（アデバヨ）とヒートでプレイすることにはオープン？」という質問について問われ、「俺は彼らを十分助けられる」と語った。 「テリー（ロジアー／今年1月にトレードで加入）はマイアミにとって素晴らしいピースだ。ピック＆ロールもできる。でも、俺はたとえスターターではなく、ベンチからの役割でも彼らを助け、インパクトを残せる。UD（ハスレム）とはよく話してきたし、バム（アデバヨ）とも何度も一緒にトレーニングした」 ウォールの発言を受けて、『スポーツ・イラストレイテッド』のティロン・モントゴメリー記者は「ヒートにとってジョン・ウォールはパズルに欠けているピースかもしれない」と綴っているが、果たして今後ヒートでプレイすることはあるだろうか。