熟慮した結果「デザイン変更しません」 ツバメノートの投稿が話題 〝仕様を変えない努力〟が難しい理由
変わらないための努力
担当者は「デザインや使い心地を気に入ってくれているお客様のためにも、なるべく商品の仕様を変えないように努力しています」と話します。 ただ、それも決して簡単なことではないようです。 「実は弊社が使用している印刷機は、日本では最後の1台で、替えが効かないんです」 ツバメノートが製造・販売している商品の多くは「罫引き(けいびき)印刷機」を使って印刷されています。 現在主流となっている「オフセット印刷」との大きな違いは、水性インクを使っていること。 「油性インクで印刷されたノートの場合、罫線が水性インクを弾き、文字がにじんだり書き心地が悪くなったりすることがあります。そのため、水性インクを使う万年筆ユーザーのなかには、罫引き印刷にこだわる方も多いです」 「水性インクの罫線は目に優しい」「罫線をまたいでもペンが引っかからない」 SNS上でも、そんなユーザーからの評価が目立ちます。 「今ある機械をメンテナンスしながら大事に使っていますが、罫引き印刷をいつまで続けられるかは分かりません」 今回、SNSで話題になったことについて「小さな会社で、宣伝にお金をかけられないこともあり、とてもありがたいです。今後も、弊社の製品を愛用しているユーザーの期待に応えていきたいです」と話しています。