【兵庫ジュニアグランプリ】坂井瑠星のイン突き炸裂!1番人気のハッピーマンが快勝「小牧さんに『今日は内や』と…」
[JpnⅡ兵庫ジュニアグランプリ=2024年11月21日(木曜)2歳、園田競馬場・ダート1400メートル] 園田競馬場で21日に行われたJpnⅡ第回兵庫ジュニアグランプリ(1400メートル)を制したのは1番人気のハッピーマン(牡・寺島)。逃げたコパノヴィンセントが2着に粘り、3着にはヤマニンシュラが入り、JRA勢が表彰台を独占した。勝ちタイムは1分29秒7(良)。 スタートひと息で不本意なポジションでの競馬を余儀なくされたが、無理することなく折り合い重視の競馬で鬼門の1、2コーナーをうまく乗り切った。コパノヴィンセントが楽なペースでに逃げていたが、徐々に差を詰めて4コーナーでインを突いて進出。そこから進路を見出すと2歳馬らしからぬ切れ味で並ぶ間もなく差し切った。 ヒーローの坂井は「かかりたくなかったので出遅れてもいいぐらいの気持ちでした。抑えるのに苦労しましたが、小回りにもスムーズに対応してくれました。小牧さんに『今日は内や』とアドバイスをもらったのですが、おかげで勝つことができました。改めて感謝です。今後は距離が延びても対応できるよう厩舎の方と一緒に頑張っていきたいです」と満面の笑みを浮かべていた。 管理する寺島調教師は「調教でも乗っているし、デビュー前から能力の高さは感じていたが千二までの馬かなと。でも、2戦目は負けたけど千四に延ばしてもやれることが分かったし、今日も想定外の展開だったのに砂をかぶってあんなレースができたのは収穫。今後に関しては川崎(JpnⅠ全日本2歳優駿=12月11日)も選択肢の一つで、距離的な不安はあっても3冠路線が整備されたのでそこを目指したい気持ちはある」と今後の展望を口にした。
「まさか後ろの馬にかわされるとは」
コパノヴィンセント2着・吉村智騎手「思っていた以上にいいペースで運べました。直線も伸びてるんですが、勝ち馬とは瞬発力が違いました。でも、大型馬特有の緩さがある現状でこれだけ走れば十分。将来性はかなりあります」 ヤマニンシュラ3着・幸騎手「3コーナーあたりでは何とかコパノヴィンセントを抜けないかと思ってましたが、まさか後ろの馬にかわされるとは。切れが違いましたが、これからの馬ですからね。それを思えばよく走ってます」 コスモストーム5着・秋山騎手「反応も悪くなかったし、正直、敗因が分かりません。1、2コーナーも器用に走れてたし、小回りコースは苦にしてませんでした。ただ、スピード型ではないのでもう少し距離があったほうがいいのかも」
東スポ競馬編集部