「ユイ!ユイ!」なでしこ長谷川唯はなぜ英国で愛される? “世界一の環境”マンチェスター生活「名前呼ばれるの嬉しい」「背が小さくてよかった」
「男子のアカウントが統一されている」
「施設は本当にどこと比べても多分トップクラスだと思います。でも、SNS(インスタグラムなど)は男子と女子とで一緒で。男子を応援している人たちの目に自然と女子の動きが入るような感じにはなってるんです。アカウントを一つにするのはメリットデメリットどっちもあると思うんですけど、でも、男子のアカウントをフォローしているたくさんの人が見てる中で、女子の契約更新だったりとか試合の宣伝だったりが流れるのって、イギリスでも結構珍しい方だと思います」 例えば日本のゴールデンウィークに合わせ、公式X(旧Twitter)上で長谷川とジョン・ストーンズのけん玉対決が展開された。ロッカールームでチームメイトたちとの和気あいあいとした様子が投稿されるなど、貴重な舞台裏も伝えられている。 長谷川は試合ではファンからの応援の違いも感じると言う。冒頭のダービー後、長谷川がファンに名前を呼ばれているシーンについて伝えると、こう返って来た。 「最初に来た頃よりは名前を呼んでくれる人は増えました。やっぱりサッカーをちゃんと見て好きになってくれてるなっていう感じがすごい強くて。試合中に名前を呼んでくれるのも、結構地味なプレーとか、普通の人が見てたら、あんまり気にならないようなタイミングだったりとかもあるので嬉しいですね。 イギリスは、女子がユーロ(2022年)で優勝してるのでやっぱりイギリス人選手の人気がある中で、そうやって名前を呼んでもらったりっていうのは個人的にも嬉しいですし本当にサッカーをすごい見てくれてるなって」 現在シティで長谷川は4-3-3のボランチでプレーする。ピンチを未然に防ぎ攻撃につながるパスを多くの場合、セーフティに前線につける、いわば黒子に徹しているがそれでも、効果的なプレーに歓声が湧く。プレーそのものを観客に見てもらっている、結果を出している地元選手に負けず劣らず人気がある、それはきっと想像以上に嬉しいはずだ。
【関連記事】
- 【つづきを読む/後編】“生意気だったユイ”が求める理想なでしことは? 長谷川唯がブラジル戦号泣の真相を明かす「もう一回、パリで同じこと起きちゃうよ」
- 【画像】長谷川唯「昔は生意気でした」トガりまくってた16歳ベレーザ時代を見る!「大人になったなあ…」超カワイイ10年前のU-17W杯&今もコンビ健在の長野風花とニッコリ記念撮影
- 【必読】“なでしこ”を背負った天才・岩渕真奈30歳で引退「ちょうどいい時代に生まれた」なぜスパッと決断できたのか…痛感した“時代の変化”
- 【華麗なる転身】28歳で現役引退→看護師へ…なでしこトップ選手が“生死に関わる仕事”を選んだ理由「サッカー選手だったことを知る人はほとんどいない」
- 【秘話】32時間の難産、骨折も…元なでしこ岩清水梓が明かした壮絶な“復帰”までの道「自分で産んだ子ですもん、一緒に入場したい」