【オリックス】昨季阪神戦10戦4発の頓宮裕真「関西ダービー」虎退治お任せ
日本生命セ・パ交流戦は11日からオリックス―阪神3連戦(京セラD)の「関西ダービー」が行われる。交流戦の直接対決はオリックスの通算33勝32敗3分けと互角。オリックスは昨季の阪神戦10戦4発の頓宮裕真捕手(27)が得意の虎退治で上昇気流に乗ることを誓った。 オリックスの勝利のカギを握るのは“ダービー男”の頓宮だ。3勝4敗で頂点に立てなかった昨年の日本シリーズ以来となる阪神との真剣勝負。意識を問われると「全然ないです」と自然体だが、「昨年は(交流戦で)勝ち越しているし、チームの流れもいい。3連勝するには、まず1試合目が大事」と気合をみなぎらせた。 昨年は計10戦4発と打棒を発揮し、虎キラーと化した。甲子園で2勝1敗と勝ち越した昨季の交流戦は打率3割をマーク。6月15日の3戦目には1点ビハインドの9回1死で守護神・湯浅から左越えの起死回生ソロを放ち、逆転勝利を呼び込んだ。日本シリーズでも3本のアーチを描き、第6戦からは2試合連発中。今季はここまで4本塁打にとどまり、5月1日のロッテ戦(ほっと神戸)を最後に遠ざかるが、「いつかは出る」と復活ののろしを上げる放物線に期待がかかる。 チームも今季初の5連勝中と迎え撃つ態勢が整う。再調整中だった長距離砲のセデーニョも11日から1軍昇格する見込みで、破壊力は増す。「雰囲気もいいと思うし、チームも若い。みんな、今(打線が)つながっているので。ここからです」と頓宮。本塁打パフォーマンス「ほいさー」でオリ党と喜びを分かち合い、虎退治の急先鋒(せんぽう)となる。(小松 真也)
報知新聞社