FAの中日・福谷浩司が争奪戦に 今季3勝も「他球団から人気」の理由は
1年3カ月ぶりの勝利
開幕を二軍で迎え、4月にリリーフで2試合登板したが登録抹消に。ファームで4カ月過ごし、8月23日の巨人戦(東京ドーム)で今季初先発すると、6回6安打2失点で初勝利を飾った。試合後は不退転の決意で臨んだことを明かした。 「1年3カ月ぶりの白星になります。初回に2点を取られて、どうなるかと思った瞬間もありましたが、その後は宇佐見(宇佐見真吾)のリードに引っ張られ、打線の援護もあって何とか抑えられました。勝つまですごく長く感じました。最低限ですけれども、先発の役割を果たせたと思ってホッとしました。二軍で投げてきて、一軍の先発も1年ぶりです。初回に失点して『これが最後かもしれないから、やってきたことをやろう』切り替えました。どんな結果になっても、走り切ろうと思っています。残りのシーズンも頑張ります」 先発で3勝を積み上げ、再び救援に配置転換されると2試合連続無失点ときっちり抑えた。夏場以降のパフォーマンスを見れば、一軍で十分に通用する。今オフはプエルトリコのウインター・リーグに参戦し、力を磨いた。33歳右腕はまだまだ発展途上だ。中日に残留して復活を目指すか、新天地に挑戦するか――。野球人生の岐路でどのような決断を下すか。 写真=BBM
週刊ベースボール