【50歳代】夫婦の貯蓄「1000~1500万円」でも危ういですか?世帯貯蓄の割合と65歳以上の生活費
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円~1500万円未満の割合 ・12.2% ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円以上の割合 ・40.9% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1611万円 ・中央値:745万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1000万円以上は40.9%。 平均は1600万円を超え、中央値は700万円を超えました。 定年が見えてくる50歳代で貯蓄額のピークを迎える世帯も多く、定年退職後から「貯蓄の切り崩し」に突入する人も見受けられる現代シニア。 次の章からは、60歳代シニアの収入の柱と言える「年金」について、2024年度のモデル受給額から、年齢別の受給額一覧表まで一気にチェックしていきましょう。
【50歳代】年金収入はいくらか
では、今の60歳代は年金をいくら受給しているのでしょうか。年金額は毎年度改定されます。 厚生労働省より公表された、2024年度最新の年金額の例を見てみましょう。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額 ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。 厚生年金はモデル夫婦となっており、1人分にすると16万2483円です。 また、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、60歳代が2022年度末時点で実際に受給している年金の平均額は次のとおりです。 ●【60歳代】厚生年金の受給権者数と平均月額 ・60歳:9万4853円 ・61歳:9万1675円 ・62歳:6万1942円 ・63歳:6万4514円 ・64歳:7万9536円 ・65歳:14万3504円 ・66歳:14万6891円 ・67歳:14万5757円 ・68歳:14万3898円 ・69歳:14万1881円 ※国民年金を含む 65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者となっています。 一般的な年金受給開始年齢である65歳以降をみると、年齢があがるにつれ平均月額が上がっています。平均で月額14~16万円台となっていることがわかるでしょう。 ●【60歳代】国民年金の受給権者数と平均月額 ・60歳:4万2616円 ・61歳:4万1420円 ・62歳:4万3513円 ・63歳:4万3711円 ・64歳:4万4352円 ・65歳:5万8070円 ・66歳:5万8012円 ・67歳:5万7924円 ・68歳:5万7722円 ・69歳:5万7515円 まずは、自分がもらえる年金額を知る必要があります。年金額は、日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」を確認してみましょう。 ねんきん定期便は、毎年自分の誕生日の頃に送られてきます。50歳未満の方の場合、ねんきん定期便にはこれまでの加入実績に応じた年金額が記載されているので、年金額を確認する上で参考になります。