偵察衛星、24年に3基発射計画 北朝鮮、韓を敵対国と政策転換へ
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は30日まで開かれた重要会議、党中央委員会拡大総会に出席し、2024年に3基の偵察衛星を追加で打ち上げる計画を明らかにした。24年の核兵器の生産計画については「持続的に増やせる土台を構築する」と表明。韓国を敵対国と見なし政策を根本的に転換する方針も示した。北朝鮮メディアが31日報じた。 金正恩氏は、韓国政府が北朝鮮を「主敵」と位置付けていることなどから、両国は「敵対国、交戦国の関係に完全に固定化された」と主張。対韓国政策を担った党統一戦線部などの組織を整理・改編するとし、南北の政治体制を共存させる形での統一は「成し遂げられない」と明言した。 日米韓3カ国の協力拡大に触れ「朝鮮半島情勢を予測不能な危うい状況に追い立てている」と反発。21年からの「国防5カ年計画」の目標で達成できていない課題があると指摘し、海軍の水中、水上戦力を強化すべきだとした。同計画で開発を掲げた原子力潜水艦などが念頭にあるとみられる。ミサイル開発と生産の重点目標や課題も提示したが、詳細は明かされていない。