素材や形状、長さの違いとは? ショップ店員に聞くアウトドアの基礎知識【ペグ編 vol.01】
キャンプにおいてはテントやタープの設営はとても重要な作業で、風の影響で倒れたり、飛んだりしないよう、しっかりと建てる必要があります。その際、テントやタープをロープなどで固定するときに使う杭のことを「ペグ」といいます。ペグがなければキャンプが成り立たないほど、重要な道具です。 【写真】打ち込む地面に合わせて様々な素材や形状があるペグを見る(全7枚) ただ、ペグにはさまざまな素材や形状のものがあって、どれを選んだらいいのか悩んでしまうものです。そこで、ペグにはどんなタイプがあるのか、素材や形状による特徴や違いを、石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに聞きました。
地面の質によっては刺さりにくい素材がある
テントやタープを購入すると、たいていはペグが付属されています。基本的にはこのペグを使えばいいのですが、「じつは、キャンプサイトの地面の質によっては、付属のペグでは対応できないこともあります」(佐藤さん)。せっかくテントを買ってキャンプに出かけても、ペグが合わなくて設営がうまくいかないのでは悔しいですね。そんな事態にならないよう、まずは、ペグの素材について知っておきましょう。 ペグの素材としては、主にスチール、プラスチック、鍛造、ステンレス、アルミ、ジュラルミン、チタンなどがあります。このうち、テントやタープによく付属されているのが、スチール製やプラスチック製です。 スチールペグは、安くて入手しやすいタイプです。「手軽に扱うことができますので、初心者の方が使うのに向いていますが、ちょっと硬い地面になると刺さりにくい場合があります」(佐藤さん)。ヘッド部が丸型やL型になっているピンペグのほか、棒の形状がV型や丸棒のネイル型、らせん状のスクリュー型など、いろいろなタイプがあるのも特徴です。 プラスチックペグは、やや太さもあり、打ち込んだときに土と接する面積が大きいので摩擦力が大きくなります。そのため、「砂地などのやわらかい地面で使うと効果的です。ただ、金属製に比べると弱いので、ハンマーで打つ際は破損に気をつけましょう」(佐藤さん)。形状としては、断面がT型になっているものが多いですが、スクリュー型などもあります。