櫻井譲士アナウンサー 「センターに上がった。選手会長の周東、余裕がある。つかんだ３アウト～。ホークス４年ぶりの日本シリーズ進出。投打に圧倒的な強さを見せつけました」 福岡ソフトバンクホークス　小久保裕紀監督 「きょうの喜びはきょうの喜びとして、しっかり切り替えて日本シリーズの準備をして日本一になる。その強い決意を持って挑みたい」 圧倒的な強さを見せつけた小久保ホークス。その試合後、勝利の立役者を野球解説者・鳥越裕介さんが深掘りします。 山崎香奈アナウンサー 毎週火曜日は元ホークスで来季から、西武の１軍ヘッドコーチに就任する鳥越裕介さんです。 ホークスは、負けなし３連勝でのＣＳ突破。 鳥越さん 新庄監督も話していたが、改めて「力の差」がありましたね。 木戸優雅アナウンサー その試合後に、勝利の立役者鉄壁二遊間の今宮選手、川瀬選手、そしてＣＳファイナルＭＶＰの山川選手に話を聞きました。 まずは、「大分コンビ」鳥越さんの同郷の後輩にあたる今宮選手と川瀬選手。 この２人がベストプレーにあげたのがＣＳファイナル初戦の１０月１６日、同点で迎えた３回。１アウト１塁・３塁で川瀬が見せた超絶ファインプレー。 小久保監督も試合後、「ＣＳのＮｏ．１プレーだった」と振り返りました。 川瀬選手 「あまり褒められたことがないので、うれしくて僕も何十回も自分のプレーを見た」 鳥越さん 「１戦目に（スタメンに）抜てきされて、あのプレーができて一生の思い出と思う。あれがあったから３連勝したと思う」 木戸アナ Ｑ．セカンドで受ける方としてはどうだった？ 今宮選手 「最高のところにトスしてもらったので、しっかりファーストに投げようと思っていただけ」 鳥越さん 「鳥越守備コーチからすると（送球が）浮いているので。基本はもう少し低く投げろと」 木戸アナ Ｑ．まだ１００点ではない？ 鳥越さん 「１００点ではない。高い。抜けているので」 今宮選手 「そうなんです」 鳥越さん 「バチバチ。もう敵だから」 木戸アナ 「来シーズンから西武の１軍ヘッドコーチですからね」 川瀬選手 「ネクタイが西武の色なので」 鳥越さん 「意識して。あ～変な汗が出てきた」 と、鳥越さんが愛のムチを入れつつも、今宮選手をしっかりフォローするのは二人三脚で鍛錬を積んでいたコーチ時代と同じです。 鳥越さん 「（今季）途中からバッティングもそうだし、守備もそうだし、円熟味というか渋さが出てきたという感じがする」 今宮選手 「今年はどんな状況でもほとんど２番だったので、３番、４番、５番、６番がしっかりしていたし、やることは塁に出るのか送るのか」 鳥越さん 「分かりやすかったよね？」 今宮選手 「分かりやすかったです」 続いては、ＣＳの打率５割３ＨＲ６打点の山川選手。 木戸アナ Ｑ．特に宮西投手からチェンジアップを運んだときの目つき、鋭い印象を受けたが？ 山川選手 「３本のＨＲを打ったけど、宮西さんから打ったＨＲが一番うれしかった。ものすごく駆け引きがあった。あの空間でしか味わえないので、ヒリヒリするような楽しさの中で集中力が増していったのが、もしかするとそういう顔になった」 ここまで開幕から全ての試合で４番を務め、このＣＳファイナルでもＭＶＰに輝く大活躍を見せました。 鳥越さん 「ＦＡで来てプレッシャーもかかった中で、ここまで務め上げたというのは大きな自信になった？」 山川選手 「なりました。けがしていない状態でここまで打てなかったことはないので、そこは苦しかったが最終的に数字は別として（本塁打王を）取りきれたことは大きな自信になる」 そして、ホークスが短期決戦に強い理由は「川瀬選手のファインプレー」に凝縮されているというのです。 山川選手 「あれをやるためには集中して毎日の練習をしていないとできない。だから、あれをやるからこういう短期決戦でもミスなくできるんだろうなと他のチームから来て改めて思った」 鳥越さん 「西武は違うんですか？」 山川選手 「いや、どうですかね・・・見てみてください」（笑） 木戸アナ ということで、笑いあり深い話ありのインタビューでした。 鳥越さん ホークスとしては当たり前にやってきたことが、他のチームから来て大事さが分かったということ。練習の質を上げることが技術を高めることは間違いない。裏を返せば西武はできていない。このＶＴＲを西武の選手に見せたいですね。