札幌の“救急車”出動件数は去年12万件…過去の出動件数を毎年更新する状況に苦悩する現場 入院必要なしの軽症者の利用に“一部有料化”の動きも
去年6月、後志の倶知安町の交差点で、緊急走行中の救急車が、乗用車と衝突する事故が起き、搬送されていた男性と、乗用車を運転していた女性が軽いけがをしました。 救急車が近づいてきた際、交差点の走行には、特に注意が必要です。 60代女性 「寄りますよ。止まります。近づいてきたときには、ハザード付けて、隣に寄せて止まります」 30代男性 「救急車が通る状態を見て、右なり左なりに寄って空けて、救急車が通り越すまでは止まって、道を譲るって感じ」 70代男性 「私は、できるだけ左側に寄って速度を落とす。ただみんなボンボン抜いていくんで、逆に今は、その方が邪魔かなと迷う」 救急車が接近してきた場合にどうすればいいのでしょうか。 札幌市消防局救急課 阿波俊也さん 「後ろから救急車が接近していると思ったら、まず速やかに左側に寄って、停車していただきたい」 「まだ追いつかれない、余裕があると思って、走行を続けてしまう方もいらっしゃるが、救急車が交差点の中に進入できないような、詰まってしまう状況が考えられるので、まず気が付いた時点で速やかに左に寄って、救急車を先に行かせていただきたいなと思う」 ◆《 緊急自動車の優先(道交法)》 救急車を含む、緊急車両に道を譲るのはマナーではなく「道路交通法」で定められているドライバーの義務です。
救急車の走行を妨害すれば、交通違反になり、反則金は普通車で6000円、違反点数は1点となります。 緊急車両が近づいてきた場合の対応について「道路交通法」では『車両は交差点を避け、かつ道路の左側に寄って、一時停止しなければならない』としています。 いつ自分や家族が救急車に乗る側の立場になるか分かりません。改めてですが、救急車のサイレンが聞こえたら譲り合う、助け合う、そうした思いやりの気持ちを大切にしたいと思います。
北海道放送(株)
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