死者は670人を超えると推定 パプアニューギニアの地滑り
ポートモレスビー、パプアニューギニア、5月27日 (AP) ― 南太平洋のパプアニューギニア北部エンガ州で5月24日、大規模な地滑りが発生し、国連の国際移住機関によれば、死者は670人を超えると推定されている。 ヤンバリ村とエンガ州当局の計算によると、24日の地滑りで150軒以上の家屋が巨岩や土砂に埋まったとみられる。 地元当局は当初、死者が100人を超えたとみていた。 ヤンバリ村では学校が1校、商店など50軒、宿泊施設や家屋が埋まり、生き残った家族や村人が総出で、生存者の捜索と救出に当たっているが、26日の時点で5人の遺体と6人目の遺体の一部が収容されただけだという。 緊急対応要員が生存者を安全な場所に移動させようとしているが、地盤が不安定なことに加え、高地では抗争中の部族により救助活動が脅かされるなど、移動は難航している。 政府当局は、サッカー場3~4個分の広さで、州内を通る主要幹線道路を寸断している巨大な岩石や土砂の両側の安全な場所に避難所を設置しており、国際社会の協力を仰ぐか否かを検討しているという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)