届いた原画を見る生徒＝飯田高

　人気漫画シリーズ「グラップラー刃牙（ばき）」作者の板垣恵介さんが4日、能登半島地震からの復興を祈って描き下ろした直筆原画を飯田高に贈った。主人公のキャラクターが力強く描かれ、仲介した洗濯ボランティアのメンバーが「震災に負けるな」との板垣さんのメッセージを生徒に伝えた。 　縦27センチ、横38センチの原画用紙には、大波を背景に主人公の範馬（はんま）刃牙の姿が描かれている。3月から同校生徒の洗濯支援を続けるボランティアチーム「DSAT」（ディーサット）の工藤隆史さん（51）が7月、東京で営むクリーニング店顧客の板垣さんの家人に依頼し、本人の快諾を得た。 　4日は、工藤さんとDSAT代表の中村祐一さんが板垣さんから預かった原画を届けた。工藤さんによると、板垣さんは原画に「津波や震災に負けず頑張っていこう」との願いを込めたという。原画は校内に飾られる。工藤さんは今後、同校に刃牙の漫画本を贈る。