丹精したシクラメンは「べっぴんさん」 長野県塩尻市の園芸業者で出荷盛ん
塩尻市塩尻町のしろき園芸で、冬を彩るシクラメンの出荷が最盛期を迎えている。温室内には手塩にかけた赤紫やピンク、白などの鮮やかな色の鉢花が広がり、作業場が華やかな雰囲気に包まれている。 小さなガーデンシクラメン4000鉢を含む計約8000鉢を栽培する。5寸鉢(直径約15センチ)が主力で、代表の今泉薫さん(54)と母親の白木くに子さん(76)で切り盛りし、一鉢ずつ手で水やりをして育ててきた。 今年は10月下旬まで暑い日が続き、花の上がりがやや遅れたという。出荷は今月20日頃に始まり、来月中旬まで続く。中京圏や東京の市場ほか、地元直売所の新鮮市場ききょう(広丘郷原)、松本市のアルプス市場、道の駅・今井恵みの里にも出荷している。 シクラメン栽培は、3年前に亡くなった今泉さんの父親の代から40年以上続く。栽培に携わり15年ほどの今泉さんは「『べっぴんさん』がそろった。(ここまで成長して)かわいいなと思う。愛されるような花を作っていきたい」と話す。 問い合わせは今泉さん(電話090・2144・6314)へ。