令和のコント王「ジャルジャル」YouTubeで配信したコントのネタ総数3000本、おすすめを自薦してもらった
8月8日にジャルジャル・後藤淳平さんが自身のInstagramを更新。悪天候により帰京できず、空港内で一夜を過ごしたことを明かしていました。 後藤さんは《昨日は悪天候で羽田空港に到着できず引き返して夜中、関空に着陸 空港の床で2時間寝たよ すっごい床だった 今からやっと羽田空港行きに乗れます そして今日はYouTubeネタ35本撮り 乗り越えられないよ》と過酷な状況を報告していました。 『ネタ35本撮り』というのも驚きますが、新ネタが35本あることに驚きです。彼らがネタをあげているYouTubeチャンネル『JARU JARU TOWER』は登録者数151万人の人気チャンネル。そのチャンネルに毎日1本ずつネタを投稿していて、そのネタ総数は3000本以上にのぼります。 筆者は以前、1カ月で150本ネタを作るというジャルジャル・後藤さんと福徳秀介さんに、どのようにネタを大量生産しているのかお聞きしました。 後藤「1本1本のネタの完成度のハードルを下げてやってます。1個ネタのアイデアができたら、それは置いといて、どんどんネタの種をブワーっと150個ぐらい作るんです。それから、どれを育てていくかみたいなことです」 ほとんどの芸人さんは、ネタを作るときに、まず設定から考えます。しかし、彼らは違っていました。 福徳「僕らは2人で即興でコントを作るので、設定も何もないんですよ。ネタを作っているときにひょんなことが起きるんです。だからそのひょんをネタにするって感じです」 福徳「『ひょんなこと』というのは物音とかですね。嘘みたいに物音ってあるんです。それをネタにさせてもらってます。だからテレビがあったら嬉しいですね。そこから何かヒントみたいなのがあれば即興でコントを始めるみたいなことです」 数多くのネタ動画の中で、ぜひ見てもらいたいおすすめ動画を聞くと。 後藤「『コンプライアンス厳しすぎてピーだらけになる歌手な奴』というのが面白かったので、ぜひ見てください」 福徳「僕は『ため口な奴』というネタがシリーズで何本かあるのでそれを見てもらいたいです。 あと、僕らはオンラインサロンもやっているんですが『ネタサロン』といって、会員さんと僕らでネタをやってるんですよ。その『リモートで変なキャラ練習させられてる奴』も会員さんがめっちゃ頑張ってておもろいです」 オンラインサロンの会員さんには、リモートでコントに参加してもらっていると言います。 後藤「リモートで会員さんにエキストラとして参加してもらったり、セリフもあったりします。コントの流れだけをやんわりみんなに伝えて、もう『よーいドン』でやっちゃいます」 福徳「みんなそれでできるんですよ。最高150人でやりました。そのコントはリモート会議に人を呼びすぎて、誰がしゃべってるかわからなくなるというネタで、それも面白いのでぜひ見てみてください!」 ジャルジャルは3000本以上のコントを動画にあげていて、全部で8000本のネタを持っているそうです。『キングオブコント2020』(TBS)の王者でもある彼らは『令和のコント王』と言っても過言ではないでしょう。 インタビューマン山下 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。