絶妙配色のヴァンズ「オールドスクール」、墨黒がシックなゴアテックス仕様のミズノ×ノンネイティブも【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】
UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。 【写真】ヴァンズ、ミズノ…東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカーをもっと見る
Reebok|Adsum Club C Mid Ⅱ
「クラブ シーはハイテクソールとか機能とは別の次元での履き心地のよさ、履き口がパイルになっているのも気に入っていて、毎日履きたいと思える要素がこの靴にはあります。NYのブランド、アドサムとのコラボはミッドカットという点と、使いやすいブラウン×ダークブラウンソールの配色もいいんです。ワイドジーンズなんかのときは足元にボリュームが欲しくなるので、ミッドカットがバランス的に合うんですよね。それから本来“Reebok”と入るべきタンやヒールカウターが”Adsum“になっていたり、サイドのボックスがブランクになっているのがブートレグっぽくて素敵です」(小澤)
VANS|OLD SKOOL
「プロップスストアのオーナーのおふたりとは同世代ということもあって、90年代のアメリカの捉え方に共感することが多く、とてもセンスがいいんですよね。“ヴァンズで個人的にカスタムオーダーをしたら“というコンセプトで配色を考えたそうで、昔ヴァンズにあったスチールブルーを再現しているあたりもさすが。フォクシングラインをなくしたり、ジャズラインのコバまでしっかり色を塗ったり、大人が履きやすく、いいスニーカーとは何かを理解して丁寧につくっている感じがします。明日にでも買いに行こうかと」(小澤)
MIZUNO×nonnative|WAVE MUJIN TL MID GTX
「履きやすさも機能もミシュランソールのグリップ力も抜群な、ウェーブ ムジンTL MID GTXに新色が登場しました。今回の黒は発色にこだわって、意図的にちょっと褪せたような墨黒になっています。真っ黒って純度が高くてストイックだから、年齢を重ねると肌や髪色の枯れ感と合いにくくなってきますよね。スエード、ニット、ステッチ、アウトソールと素材が変われば黒のトーンが変わることも計算されています。大人が履きやすいような黒のレンジを、シューズで表現しているのが素晴らしいと思いました」(小澤) 小澤匡行:「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。