自民党の総裁選は27日投開票が行われ、新しい総裁に石破茂氏が選ばれました。投開票の一日の動きや県内の反応などをまとめました。 　　　　　　 過去最多の9人が立候補した自民党の総裁選は、投票の結果、高市氏が最も票を集めましたが過半数には及ばず、2位の石破氏との決選投票となりました。 その結果、石破氏が高市氏を逆転し総裁の座を巡る戦いを制しました。石破新総裁は「安心安全な国づくりに全身全霊を尽くす」と抱負を述べました。 　 石破氏は、10月1日に招集される臨時国会で第102代内閣総理大臣に選出される予定です。福井県民に話を聞きました。 　 ＜福井市民＞ 「石破さんになると思っていた。小泉さんでは若いし、女性の総裁もどうかなと」 「やっと（総裁になれて）頑張ってもらえばと期待している」 「年金生活なので後期高齢者の生活の安定を（お願いしたい）」 「岸田さんは増税の印象があったので、増税をなくしつつ子供世代にも目を向けてほしい」 「働き始めたころは所得税が厳しい。最初はお金がないので何とかしてほしい」 「裏金問題をはっきりしてほしい。関係した人がどの役につくか気になる」 「子どもたちが楽しく生きやすい社会になってほしい」 　 ＜敦賀市民＞ 「ごみ（使用済み核燃料）をどうするのか、（県内の）原発では満杯になるので早く道筋をつけないと」 「経済に期待したい」 「原発が動かないと敦賀は潤わない」 　 ＜小浜市民＞ 「誰でもいい」 「石破さんになったんだ。小泉さんがなると思っていた」 「物価高なので補助などで改善してほしい」 「地方がよくなる政治をしてほしい」 「初の女性総理として可能性はあると思ったが、石破さんが選ばれたのは順当な流れ」 「子どもが3人いるので、子供に対する政策を頑張ってほしい」 「新幹線の敦賀ー京都を一年でも早く開通してほしい」 「新幹線を利用したいのでスムーズに延伸してほしい」 　　 約7200人が投票した県内の党員・党友票は、集計の結果、高市氏が2767票でトップ、石破氏2326票、小泉氏941票などと続きました。決選投票では高市氏、石破氏2人のうち、得票が多かった高市氏に投じられたことになります。 　　 石破新総裁の選出を受けて自民党県連の西本正俊幹事長は「福井県の最大の課題は（北陸）新幹線と原子力。（新幹線に関しては）令和7年度中の着工にぜひとも力を貸してほしい。福井県の原子力政策を理解して前に進めてほしい」と話しました。 　　 県選出の国会議員は東京で票を投じました。福井テレビの取材に対し、稲田朋美氏、滝波宏文氏、山崎正昭氏とも投票先を明かしませんでした。また、高木毅氏は政治資金問題の処分として、党員資格停止中のため選挙権はありませんでした。 　　　　　　　　　 新総裁に選出された石破氏は、2018年に県議会での講演のため福井を訪れています。講演会のテーマは地方創生で、石破氏は初代地方創生大臣を務めた経験を交え、少子化などの問題について地方から活性化策を提案してほしいと話していました。 　 衆議院の解散総選挙の日程について、FNNの取材では、石破氏は早期の解散総選挙を示唆していて、10月22日公示の11月3日投票、もしくは10月29日公示の11月10日投票の日程が有力視されています。 　 衆院選では福井1区2区とも選挙戦になることは確実で、早期の解散総選挙を示唆する石破氏の選出で県内も一気に選挙モードに突入しそうです。