大谷翔平 昨年9月以来のフリー打撃で早くも絶好調! 打者専念で狙う「トリプルスリー&世界一」
161日間のブランクから、ついに怪物が目を覚ました――。 ドジャースの大谷翔平(29)がキャンプ4日目となる2月12日、昨年9月4日以来となる屋外でのフリー打撃を行った。 【画像】すごい…!大谷翔平 柵越え連発で好調!圧巻のスイング姿 「黒いサポーターとエルボーガードが、手術を受けた右ヒジをかばうように巻かれていました。本人は『ヒジの強度は100%に近い状態』と語っていたものの、昨年最後の打撃練習で脇腹を故障した苦い記憶もあります。初回はゆっくりと慣らして、徐々にスイングスピードを上げていく……と誰もが思っていたのですが、フタを開けてみれば21スイング中10本が柵越え、うち1本は飛距離約140mの衝撃弾。圧巻でした」(現地記者) 早くもフルスイング解禁かと思いきや、本人は練習後、「最後の2、3スイングは(100のうち)90ちょっとくらいの力加減で振っていた」と発言。まだまだ余力を残していることを示唆した。2月23日に行われるオープン戦初戦から出場するかどうかは未定だが、3月20日の開幕戦出場は濃厚。調整は、本人が「思ったよりいい感じ」と驚くほど順調に進んでいる。 今季は打者に専念することを明言している大谷。昨年よりもさらに打撃成績を伸ばすことが期待されている。大谷の恩師で侍JAPANの監督も務めた栗山英樹氏(62)は、大谷が今季、バリー・ボンズ氏(59)の持つ世界記録を超える74本塁打を放つと予想した。メジャー経験もある解説者の藪恵壹氏はこう話す。 「ボンズ超えはなかなかハードルが高いですね(笑)。ただ、練習を見ている限り右ヒジのケガは打撃にまったく影響していない。DHで150試合出場、650打席に立つとすれば、最低でも50本塁打以上を期待できます。打線が弱かったエンゼルスとは異なり、ドジャースには’18年ア・リーグMVPのムーキー・ベッツ(31)ほか強打者が並んでいるため、勝負所で敬遠されるガッカリな展開が減って、打点も昨年以上に稼げる。100打点は確実にクリアするはずです」 昨年に獲得した本塁打王以外のタイトルへの期待も高まっている。 「大谷は、通常のスイングよりもインパクトゾーンの長い″縦振り″の軌道を習得し、広角に打ち分けられる。首位打者を狙えるので、三冠王の可能性も視野に入ってきます。先発登板に備えてスタミナを温存する必要がないため、昨年より盗塁の機会も増える。キャリアハイの30盗塁を記録し、トリプルスリーも十分に考えられます。走塁でのケガには気をつけてほしいですが……」(同前) 新戦力の山本由伸(25)やサイ・ヤング賞投手のクレイトン・カーショウ(35)ら投手陣も充実しているドジャースは、ワールドシリーズ制覇の筆頭候補だ。三冠王、トリプルスリー、そして世界一。野球界の常識を変えた二刀流は今年、一刀に磨きをかけ、新たな伝説を生み出す。 『FRIDAY』2024年3月1・8日号より
FRIDAYデジタル