【ボクシング】スーパーフライ級No.1のボクサーは?最強『バム』と戦うのは誰か|12.31 マルティネスvs井岡一翔2
今年7月に行われた井岡一翔とフェルナンド・マルティネスの初戦は、年間最高試合に値する熱戦だった。2024年の大晦日、12月31日(水)に東京・大田区総合体育館で行われる両者の再戦にもファンは同様の白熱した試合展開を期待している。 【最新版】TSNパウンド・フォー・パウンド トップ12 マルティネス(17勝0敗、9KO)は最初の対戦をユナニマス・デシジョンで勝利し、IBFとWBAのスーパーフライ級統一チャンピオンとなった。アルゼンチン出身のプレッシャーファイターは、その後、井岡とのダイレクトリマッチに挑むべく、IBFのタイトルを返上したため、今回の試合はWBAのみのタイトルマッチとなる。試合の中継は『ABEMA(アベマ)』で無料生配信される。 対する井岡 (31勝3敗1分、16KOs) は、4階級制覇を成し遂げた初の日本人男子選手である。この再戦ではアンダードックとして挑むことになる35歳のボクシング界のレジェンドがリベンジを果たすには、キャリア最高のパフォーマンスが求められる。 両者の実力は拮抗している。だが、この試合の勝者が必ずしもスーパーフライ級の最強の選手と認められるわけではない。 ここでは、スーパーフライ級の現在の状況について、名門誌『The Ring』(リングマガジン)元編集人で本誌格闘技部門副編集長のトム・グレイが解説する。
世界一のスーパーフライ級の選手は誰?
スーパーフライ級には現在、マルティネス以外に2人の世界チャンピオンがいる。 今年10月、プメレレ・カフが田中恒成からダウンを奪い、WBO王座を奪取するという衝撃的な番狂わせを起こした。「ザ・トゥルース」の異名を持つ南アフリカのサウスポーはこの勝利でビッグマッチへの扉を開いたが、スーパーフライ級にはもう一人、ずば抜けた実力の持ち主が存在する。 ジェシー『バム』ロドリゲスはスーパーフライ級の2度チャンピオンに輝いた実績を持ち、現在もWBCとリングマガジンのチャンピオンとして君臨している。パンチ力にもテクニックにも優れたアメリカ人ファイターは、今年6月に伝説的存在、フアン・フランシスコ・エストラーダにとって初となるノックアウト負けを味わわせた。その実力は、パウンド・フォー・パウンドのトップ10で7位にランクインしていることでもわかるだろう。