なぜ2軍だけ?新潟・静岡にプロ野球球団が誕生!その経緯と課題を解説
来年から日本プロ野球の2軍リーグで、新たに2球団増えることが正式に発表されました。 日本のプロ野球では、読売ジャイアンツや中日ドラゴンズなどの12球団は、1軍と2軍の両方にチームを持っています。ただ、今回増える2軍の2球団は1軍にはないチームです。普通は2軍で頑張った選手が1軍に昇格するというイメージですが、なぜ2軍だけのチームが作られたのでしょうか?11月29日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)では、今回2軍だけにチームを増やした目的について、スポーツアナウンサーの西村俊仁が解説しました。 『ピッチャーではない…』川上憲伸の流し打ち弾丸HR 実は…予告していた⁉祝!!侍ジャパン優勝!!『できる男』井端監督の超・超優しすぎるエピソードも…!!【動画】
野球をもっと盛り上げたい
1軍はセ・リーグとパ・リーグに分かれていますが、2軍は球団の本拠地によって東西、イースタン・リーグとウエスタン・リーグに分かれています。 今回新たに参加する球団は、イースタン・リーグには新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ、ウエスタン・リーグには静岡市が本拠地のハヤテ223(富士山)というチームです。 ズバリ、2軍のチームだけを増やす目的は何なのでしょうか? 西村がまず最初に挙げた目的が、プロ野球の球団を増やすことで野球の裾野を広げ、盛り上げたいということ。 日本にはプロ野球球団以外にも独立リーグなどがあり、昔よりも球団数が増えているようにも見えます。 なお、今回加入する新潟アルビレックス・ベースボール・クラブは独立リーグのチームで、プロ野球のチームに変わるということになります。 ただ、高校野球で見ると参加校が減っているそうで、少子化もあって野球人口はだんだん減ってきているという状況。 プロ野球球団のない地域もある中で、裾野を広げていって興味を持ってもらいたい思いがあるようです。
球団のチーム数が奇数
球団を増やしたい理由は、もうひとつあります。 現在、イースタン・リーグは7チームでウエスタン・リーグは5チームあるため、試合の日程を組むとそれぞれのリーグで1チームずつ余ってしまう状態となっています。 余った1チームは3日間練習だけすることになり、この効率の悪い状況を解消したいという事情があるそうです。 今まででもリーグを超えた交流戦を行ったり、独立リーグと練習試合をしたりしていましたが、公式戦ではないため、選手の成績には残りません。 それが各リーグで1チームずつ増えて偶数になると、試合ができるようになるというわけです。