【ボートレース】攻めの姿勢貫く魚谷香織が地元開催のレディースチャンピオンに弾みつける…福岡オールレディース6月1日開幕
ボートレース福岡のG3「オールレディース LOVE FM福岡なでしこカップ」は6月1日に開幕する。福岡では8月にプレミアムG1「レディースチャンピオン」開催を控え、前哨戦とも言える大会。地元からは渡辺優美、川野芽唯のツートップを筆頭に、日高逸子、魚谷香織、深川麻奈美らが参戦。遠征勢の平高奈菜、中谷朋子、宇野弥生らも加わり、6日間にわたる白熱の攻防を繰り広げる。 ◆福岡の3コース2連対率高い魚谷 8月の「レディースチャンピオン」開催が迫る中、魚谷も期待を集める実力者。地元の大舞台に弾みをつける、久々のVに照準を合わせる。 水面相性も上々だ。当地は現在、2節連続優出中。とりわけ、昨年9月に行われた前回大会では節間5勝とピンラッシュの活躍だった。 難水面を苦にしない。その強さは1着率の高さに表れる。当地の過去5年間の1着率は39%。インで1着率88%と断然強いのはもちろんだが、特筆すべきは3コースで、1着率43%、2連対率は86%と抜群の実績を残す。水面攻略のポイントを心得、攻めの姿勢で結果を残してきた。 そんな彼女の強さの源にあるのが向上心。3度目の産休明けにもすぐさまA1級へ復帰したが、その時にも課題を感じ、「全てにおいてレベルアップしていきたい。地力を付けたいんです」と話していた姿が思い出される。その後は優出を重ねながらも優勝には届いていないが、ひたむきな姿勢は必ず結果につながるはず。前回Vは2019年のこの大会。相性良く、気持ちも入る地元戦で復活Vを目指して突き進む。 ◆4月の雪辱期す渡辺と好リズムの川野が2強形成 前回の雪辱を期す渡辺が主役。先月の当地ヴィーナスシリーズでは優勝戦1号艇を手にしながらも悔しい4着だった。ただ、凡機に苦しみながらも、よくそこまで勝ち上がったというのも実情。抽選運が悪くなければ、文句なしの主役になる。今年は2月のレディースオールスターを制し、直前のオールスターではSG初勝利の水神祭。地元エースとしてその実力を示すシリーズにしたい。 渡辺と地元2強を形成するのが川野。今年は福岡初登場だが、昨年行われた前々回大会では予選トップからの王道V。渡辺との主役争いを制し、福岡2回目の優勝を飾っている。3月に下関で優勝を飾り、直前の若松でも優出と好リズム。コースを問わない巧みなさばきで主役の座を狙う。 このほかの地元勢にも期待がかかり、果敢な走りで魅了する魚谷、鋭いターンが武器の深川、さばき巧みなレース巧者の日高らも持ち味を発揮してシリーズを盛り上げる。3月の宮島で自身2度目の優勝を飾った犬童千秋にも注目だ。 遠征勢は、直前の若松で今年初優勝を飾った中谷のほか、SG優出の実績が光る平高や、浅田千亜希、岩崎芳美、今井裕梨らが参戦する。
報知新聞社