【19世紀製の懐中時計!?】スイス屈指の高級時計マニュファクチュール、パルミジャーニ・フルリエの新作
1996年に創立したスイス屈指の高級マニュファクチュール、パルミジャーニ・フルリエ。その創業者“神の手をもつ時計師”ミシェル・パルミジャーニの誕生日を記念し、毎年つくられる“オブジェ・ダール”コレクション。2023年12月2日に発表されたのは、“ラルモリアル”の懐中時計だ。 【“ラルモリアル”の画像をもっと見る】 この懐中時計の中心には、“A. Golay Leresche & Fils in Geneva”とサインされた1890年製の機械式ムーヴメントが搭載されており、クロノグラフとミニッツリピーター機能を駆動する。ルネサンス建築のエッセンスが見られる、まさしく歴史の断片だ。 ミシェル・パルミジャーニは、1985年に自身のアトリエであるムジュール・エ・アール・デュ・タンで、このムーヴメントを修復し、パーペチュアルカレンダーを追加した。そして今日、それはクロノグラフとミニッツリピーター機能、光輝く空を表現するアベンチュリンダイアル、その上を手打ち加工されたホワイトゴールド製の月が巡るムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダーを搭載。ラルモリアルのムーヴメントは、ラグジュアリーウオッチメイキングの本質である伝統と革新のバランスを体現しており、世紀をつなぐ架け橋となる。 モルダントブラウンカラーの壮麗な文字盤は、“メッゾ・ヴィブラート”をテーマに繊細に彫刻されており、職人技、芸術性、技巧が混ざり合っている。文字盤の周りに彫られたリングの優雅なパターンは、ケースとラグを飾るアーモンドのモチーフと同一のもの。ホワイトゴールドのカウンターは、精巧に彫られた細いリングが縁取り、全体の構成にとても繊細なタッチを加えている。
ラルモリアルのムーヴメントは、センターセコンドクロノグラフに加えて、1時間、15分、1分単位でオンデマンドで時刻を知らせるミニッツリピーターを搭載。機械式時計の枠を超越し、歴史的、特徴的に他に類を見ないキャリバーは、すべての基本的な機能と時計芸術に特有の複雑さを統合している。ギアや細部にまで彫り込まれ磨かれたブリッジなど、ムーヴメントのあらゆる要素は、パルミジャーニ・フルリエの職人技術の熟練の証だ。