2024年版 平凡な毎日を変えてくれる最高のオープンカー 10選 風との一体感を楽しめる「相棒」
風と共に走ろう 自然を肌で感じるオープンカー
運転する楽しさ、使い勝手の良さ、快適性などさまざまな観点から特に優れたオープンカー(カブリオレ、コンバーチブル)を10台紹介する。 【写真】幸せだ… 気軽に付き合える国産オープンカー【海外でも絶大な人気! マツダ・ロードスター(英国仕様)を写真で見る】 (21枚) 意外にも、現行モデルのオープンカーは数多く存在する。バリエーションも幅広く、スポーツカー、小型車、グランドツアラー、ミドエンジン・スーパーカーなどなど、選択肢には事欠かない。 ここで紹介する10台は、価格も仕様もさまざまだが、どれも「毎日使える」という点で共通している。つまり、ハードコアなサーキット専用車や、どちらかというとタルガトップに近いハイパーカーなどは除外した。 いずれにしても、オープンカーは平凡な移動を味わい深いひとときに変えてくれる。人によっては、オープンカーの開放感は「バイクに近い」と表現することもある。 まだオープンカーを体験したことがないのなら、ぜひ体験してほしい。この10台のチョイスには筆者(英国人)の好みもかなり含まれているが、オープンカーの世界を味わうには最高の選択肢である。
1. マツダMX-5(ロードスター)
長所:手頃な価格、使い勝手がよい、カスタムしやすい、運転が最高に楽しい 短所:2人で乗るには少々窮屈、荷物を載せるスペースも限られている マツダMX-5(日本名:ロードスター)が世界で一番売れているオープンカーであるのには理由がある。初代モデルが登場してから約35年、日本生まれのコンパクトな2シーターとして、ドライビングの楽しさを手頃な価格で提供し続けてきた。手軽にルーフを下ろし、風を楽しむことができる。 フロントエンジン・リアドライブ(FR)という伝統的な駆動方式も大きな魅力である。1989年の初代モデルとほぼ変わらないボディサイズと約1000kgという車重もあり、軽快かつ馴染みやすいハンドリングを実現している。これほどしなやかで、ちょうどいいサイズ感を持つ「ドライバーズカー」は他にない。 最高出力130psの1.5Lエンジンでも十分な軽快感があるが、欧州で設定されている最高出力184psの2.0Lエンジン搭載車には、より強固なサスペンション、強化ストラットブレース、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルが装備される。 手動式ファブリックルーフは片手で数秒のうちに開閉でき、天候が悪化したときも簡単に閉めることができる。デザインは非常にシンプルだ。 より安心感と快適性を求めるなら、電動格納式ハードトップを装備した「RF」もあり、こちらは2.0Lエンジンが標準となる。どちらを選んでも、風と陽射しを目一杯に楽しめる。 軽く正確なコントロール、高い製造品質、ランニングコストの低さなど、使いやすさ・所有しやすさは一般的な乗用車と変わらない。居住空間は小さく、トランクはわずか150Lしかないが、週末のドライブを楽しむには十分だ。毎日の通勤が苦にならないほどの快適さも備えている。特に太陽が照っているときは最高だ。