阪神 大量失点で痛恨一敗 首位・巨人が遠のく3ゲーム差&甲子園胴上げ危機に 西勇が、ビーズリーが炎上
「DeNA9-6阪神」(20日、横浜スタジアム) 阪神は投手陣が大誤算。乱打戦の末に敗れ、連勝は5でストップした。首位・巨人が勝ったため、ゲーム差は3に開き、甲子園胴上げの危機に直面した。 【写真】ベンチに戻った西勇 岡田監督の顔が渋いなんてもんじゃない 先発の西勇が乱れた。今季最短となる三回途中5失点でKO。二回に無死満塁から伊藤に中前適時打を浴びて2点を先制された。さらに三回には先頭の牧、佐野と連打を許すと、オースティンに甘く入ったシュートをバックスクリーン左へ運ばれて2失点。DeNA打線の勢いを止めることができなかった。 さらにこの試合からブルペン待機させ、今季初めてリリーフ登板となったビーズリーもイニングをまたいだ七回につかまった。先頭の佐野に四球と与えると、1死二塁から宮崎に右翼線へ適時二塁打を許した。なおも1死二塁の場面では筒香に右翼へ2ランを被弾し一挙3失点。ここで降板となるとベンチでグラブをたたきつけ、悔しさをあらわにした。 一方で打線は懸命に食らいついた。5点を追う四回に前川、木浪のタイムリーなどで3点を返上。その後、2死一、三塁の好機では近本が左翼線を破る適時二塁打を放ち、1点差に詰め寄った。近本はこの一打で、プロ入り6年目までの通算安打を926本とし、歴代1位の長嶋茂雄(巨人)に並んだ。 再び2点のリードを広げられた五回にも打線がつながった。1死から大山が左前打で出塁。6番・前川も左前打を放ち、2死一、二塁とした。好機で打席を迎えた梅野が右前適時打を放ち再び1点差。なおも、一、二塁としたが、木浪は遊ゴロに倒れて同点とはならなかった。 4点を追う八回は2死満塁の好機を作るも、中野が右飛に倒れて無得点。九回に前川の適時打で1点をかえすも、あまりにも痛い一敗を喫した。これで巨人のマジックは「6」となり、最短Vは23日に甲子園で行われる試合に。懸命に追い上げてきた王者が窮地に追い込まれた。