元セクシー女優が語る「海外向けライブ配信」の実態。高収入の裏に潜む“世界規模のデジタルタトゥー”の危険性
海外向け配信の危険性
「稼げる」「海外サーバーだから身バレしない」「観客は外国人ばかりだから」……などとスカウトマンは利点ばかりをゴリ押しするけれど、現実はそう甘くない。簡単に稼げる仕事なんてこの世にないのだから、数百万円稼いだらそれ相応のリスクやデメリットが必ず存在する。 外国人向けライブチャットはユーザーの母数が多く、不特定多数への発信となるため、日本人が見ていないわけがない。日本語訳はなくとも国内在住で登録できるサイトはたくさんあるし、海外在住の日本人だっている。“身バレしないから大丈夫”なんてことはないのだ。 人気配信者のライブはだいたいスクショされ、配信が切り抜かれ、さまざまなサイトに無断転載される可能性が高い。というより、切り抜き画像や無断の録画が流されるのを前提とした方がいいくらい、あちこちに貼られてしまう。これが世界発信の怖さと言えよう。
“世界規模のデジダルタトゥー”になる恐れ
特にX(旧Twitter)にはオトナ向け画像アカウントが無数に作られ、日夜スケベコンテンツを無断転載している。なぜBANされないか謎だが、そこに転載されたらもう最後。バズっても止めようがない。 ビデオもファンクラブも立派なデジタルタトゥーだが、世界規模になるとまた話も違ってくる。無修正配信だとお縄のリスクも上がるため、気軽に手を染めるべきコンテンツではないことは確かだ。
それでも海外向けライブチャットを選ぶ理由は?
リスクが高いのになぜライブ配信を選ぶのか。その理由は、主に以下のようなことが挙げられる。 ・ルールや縛りが面倒だから、もう夜のお店で働きたくない ・スマホやPCがあれば自宅で簡単に配信ができるから ・お店勤務、ファンクラブ、ビデオ出演など全部に手を付けてしまったから ・稼げる金額が青天井 ・肩書きがある(元セクシー女優など)ので稼げる自信がある ・客とはバーチャルでの関わりなので、触られるなどの心配がない 水商売のルールなど一般企業に比べればかなりユルいものの、それさえ受け入れられなくなるほど精神的に追い詰められた人もいる。そういったルールや人間関係から解放されたい人にとって、自宅で配信できるメリットは大きいだろう。 また、あちこち行き尽くして「もうこれしか術がない」なんて声もあった。ライブチャットのリアルタイムなやりとりは対面接客とも、映像の中の人とも勝手が違うから、後がない人々の“最後の砦”のような存在にもなり得るのだろう。