阪神 石井&桐敷で八回乗り切る 石井「桐敷さまさま」必死の継投
「DeNA2-4阪神」(2日、横浜スタジアム) 阪神は決死の継投で勝利をたぐり寄せた。八回1死から2点差に迫られて一、三塁となったところで、岡田監督は先発の村上に代えて石井大智投手をマウンドに送った。右腕は牧を三ゴロに仕留め2死としたが、続くオースティンの2球目が暴投となって二、三塁とピンチが拡大した。スリーボールとしたところで指揮官は申告敬遠を選択。2死満塁で“切り札”桐敷拓馬投手を投入した。 【写真】球場騒然「恥ずかしい」監督苦言の走塁ミス 大山ぼう然 絶体絶命の場面で佐野と対峙(たいじ)した左腕は「強気で攻めていこうと思っていた」と一心不乱に腕を振った。初球と2球目を続けて内角高めに投じ、2ストライクと追い込んだ。最後は5球目のフォークで二ゴロに封じ、窮地を脱した。 三塁ベンチ前では村上が背後から石井の肩を持って歓喜を分かち合った。石井は「桐敷さまさまです」と2度繰り返し、感謝の言葉を惜しまなかった。昨年8月19日のDeNA戦で桐敷に“スペードのエース”の称号を与えた岡田監督は、背番号47の投球に「普通やろ」とひと言。絶大な信頼の裏返しだった。互いを助け合い、刺激し合うブルペンが一丸となって虎将の期待に応え、最後は守護神へとバトンをつないだ。