「ママだって疲れるし、怒る…」藤本美貴が子どもの前でも“不機嫌を隠さない”ワケ
ママ世代の新ご意見番、ミキティこと藤本美貴さん。自身の公式YouTubeチャンネル『ハロー! ミキティ/藤本美貴』ではじめた視聴者の人生相談に答える企画が話題となり、今年9月にはポジティブな名言を集めた1冊、『前しか見ない ミキティ語録』(CCCメディアハウス刊)を出版した。 【インタビュー前編】藤本美貴「夫に愛されたいなら、まず自分から愛するべき」ミキティ流“夫婦円満”の秘訣とは? インタビュー前編で伺ったのは、夫こそいちばん丁寧に接して、大切にしなきゃいけない存在だという考え方。実際に話を伺っていると、夫である芸人の庄司智春さんも同じように藤本さんのことを大切に想って、丁寧なコミュニケーションをとっている様子が伝わってきた。令和のおしどり夫婦となったふたりは、夫婦喧嘩をすることはないのだろうか。
相手を変えるより、自分が変わるほうが早い
「夫婦喧嘩は減ったかな」 著書内で、喧嘩はお互いの意見を言い合える機会だから、生まれた場所も年齢も性別も違うふたりが意見のすりあわせのためにする喧嘩はしてもいいと思う、と話していた藤本さん。そんな喧嘩と仲直りの繰り返しから、喧嘩が減ってきたのだろうか。 「そうですね。うちの旦那さんって靴下を家のあちこちに脱ぎっぱなしにしちゃう人なんですけど、昔そのことを注意したときに、俺は俺で気になることあるけど、いちいち注意してないんだよって言われたことがあって。まあ、そりゃあ相手は相手で私に思うことはありますよね、そしてきっと我慢していることもあるんだろうなって。 そう思ったものの、また別の日に、旦那さんが去ったあとの部屋の電気がつけっぱなしになっていることがあったから、電気ついたままだよ! って注意したんです。そしたら、俺もよく消してるんだけど? って。消えてないって気づいた人が消せばいいじゃん、電気を消す、消さないで喧嘩する必要ある? って言われたんです」 夫・庄司さんの冷静な返答に、藤本さんは「確かに」と納得した。 「なんだか私、靴下警察とか電気警察になって、ひとりでパトロールしてたなあって(笑)。大小関係なく、お互い気になることを言い続けていたら、ずっと喧嘩になってしまうじゃないですか。 それに、靴下の脱ぎっぱなしに気がついたら、私はもう絶対に拾ってやるもんか! って思っていたときもあったんですよ。でも、拾わないでいると、そこを通るたびに目について、ものすごいストレスになるんですよね。しかも脱ぎっぱなしにした張本人は気にならないから脱ぎっぱなしにしているわけであって、イライラしているのは私だけ! だからもう、これくらいいっかって思えることは、もう自分でやった方が早いなって考えるようにしました。私が気にしていてもずっと靴下はそこに落ち続けているじゃなでいすか。それを見るたび、いちいち、まだやってない、まだやってないって思うから疲れるわけで。あとは隅にまとめて、喧嘩になりそうにないタイミングがあれば、お風呂に入る時に持っていってね、と伝えてみたりしています」 ルールより、自分の心の安定を最優先することにした。 「相手を変えるより、自分が変わる方が早いじゃないですか。何度言っても繰り返すこと、そういう小さな習慣の方が直らなくないですか? あーまただ……と、イラっときたときは、陰でチッとか言っておけばいいんですよ(笑)」 夫婦間でイライラするたびにぶつけて、喧嘩をするより、楽しい時間が多い方がいいというのが藤本さんの考え。ただ、避けられない喧嘩の原因を解消するための話し合いの時間は大切にしている。 「主に子どものことですけど。子どもってどんどん成長していっちゃうから、その都度話しておかないと、あとから『俺もおかしいと思ってたんだ』みたいに言われても嫌だし。 これってこうだよね、私はこう思うんだけど、どう思う? こういう方向でいいよね、っていう考えのすり合わせは家族である以上避けることができないから、疲れていても面倒でも、その都度話し合うようにしています。後々同じ問題が起きる方が面倒くさいじゃないですか。あと、私のせいにされても嫌だし(笑)。喧嘩って、なんで言わなかったの、から始まることが多くないですか?」