わが人生、最悪の30分【川口和久のスクリューボール】
川口家崩壊の危機……
31日のお立ち台。プロ初勝利の大江を原監督が祝福
あれは、わが人生でも最悪の30分だったかもしれない。ほんと、すべて終わったと思った……。 朝、起きるとノドがパンパンに腫れ、声が出なくなった。息苦しいし、頭も痛い。熱を測ったら39度4分だ……。ひょっとすると、いや、絶対、コロナだと思った。 すぐ保健所に電話をしてから近くの病院に行き、検査のため綿棒で鼻の中をぐりぐりされた。 そこから結果が出るまで30分。いろいろなことを考えた。死ぬとは思わなかったが、「このまま入院になるんだろうな」「家族も感染したかもしれない」「ソフトバンクの長谷川勇也みたいに一面じゃないだろうが、新聞の六面くらいには書かれるんだろうな」「仕事もなくなるかもしれない」「家族が自粛警察にいじめられるかも」……とかね。 自分の行動も振り返った。 正直、俺は絶対にかからないと思っていた。いつもマスクをしていたし、夜の街にも行ってない。マイ消毒液を持って、なんにでもシュッシュッとかけていた。それでも何か感染するようなことがあったのかな。あのときか、いや、もしかしたらあれかもって。 だから、その後、「川口さん、陰性でしたよ」の一言は、本当にうれしかったし、ドクターが神様に見えた。ちなみにこのドクター、松浦さんという方で、巨人ファンだそうです。 まあ、この話で1回分書いてもいいのだが、俺はしょせん「六面の男」だから、このくらいにしておこう。 今回は、巨人のトレードについて書いてみたいと思う。楽天から7月に入って移籍してきた高梨雄平が・・・
本文:1,421文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール