掛布2軍監督が計画する独創キャンプ!「指示待ち族を撲滅せよ」
阪神の掛布雅之2軍監督(60)が、THE PAGEのインタビューに答え、2月1日から高知・安芸でスタートする2軍キャンプは、信念に基づき、これまでの常識に囚われない独創キャンプになることを明らかにした。金本新監督が掲げたスローガン「超変革」の精神を2軍も踏襲する。 『怖さ』 掛布2軍監督は、春季キャンプのテーマをこう表現した。どうとでも捉えることのできる奥深い言葉。掛布2軍監督は、その“心”をこう説いた。 「怖さを知って欲しい。コーチの指示を待ち、やらされる練習に成長はない。教える方も教えられる方も安心して、怖さはないのかもしれないがね。いかに自分で考え、主体的に動くか。そういう時間を与えたい。練習メニューを見て加減しているようではだめ、常に120パーセントの力を出し切ってもらいたい。オフには、また何人かは、この世界からいなくなる。やらなければ取り残されていく。そういうプロの世界の本当の怖さ、緊張感を日々感じながら責任を持って取り組んで欲しい。金本監督の言う超変革とは選手一人ひとりが自分自身を変えていく作業だ」 掛布2軍監督は、平昌五輪出場を狙う女子スピードスケートの押切美沙紀が、オランダ修行で、いつも100パーセントの日本流ではなく、やるときは、やる、休むときは休むの、メリハリのきいたオランダ流のトレーニングに取り組み成果を上げていることに注目。DCとして2年間チームを見守っている中で、感じて、考えていた持論の背中をさらに押された気持ちになったという。 具体的には、早朝の素振りや朝の散歩などの“やらされている”強制練習を廃止。練習時間開始を、これまでよりも30分間早めて、ベテランの特別待遇も剥奪し、宿舎を8時15分に出発して、まずは室内でトレーナーの指示による故障防止を目的とした入念なストレッチから準備に入るという。9時30分から31人全員がメイン球場に揃って一斉に練習をスタート。そして、キャンプの進行をみながら、時には昼までで全体練習を切り上げる日を設定する考えだ。 「昼までで全体練習を終える日は、その後は、完全な自主練習。やるのかやらないのか。どんなテーマを持って何をやるのか。もちろん、監督、コーチは付き合うが、やらされる以上にきついかもしれない。また選手自身に全体練習のメニューを考えさせることも試すかもしれない」