昨季一軍登板なしも…オリックスで「エースになる逸材」は
「理想は見逃し」
稼働した期間が3カ月と長いとは言えない。昨年にリーグ3連覇の輪に入れなかった悔しさはあるだろう。だが、プロ野球人生は長い。椋木は入団時に「100勝100セーブ」を目標に掲げている。理想の投手像、直球について、週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。 「楽天の岸(岸孝之)投手です。力感のない真っすぐを投げるけど、スピードは出ているし、コントロールも良い。それでバッターも差し込まれている。やっぱり力感のない真っすぐが理想で、そういうボールを投げたいんです。視覚から得る情報では力感のないフォーム、ボールだけど、実際に体感するボールは力強い。このギャップがあるからバッターは打ちにくいんだと思うんですよね。そのギャップのあるボールを投げることが理想だし、目指すところです」 「(直球の)理想は見逃しなんです。スピードだけじゃなく、コントロールも大事。なので、分かっていても、バッターが「手が出ない」と思う真っすぐが理想なんです。『凡打』や『空振り』、『ファウル』はバッターが反応できている。でも『見逃し』は、バッターが反応できていないわけじゃないですか。そこが、目指す理想の真っすぐなんです」 今年のシーズンフル稼働は難しいかもしれないが、椋木が白星を積み重ねればチームの大きなプラスアルファになる。一軍のマウンドで再び躍動する姿が楽しみだ。 写真=BBM
週刊ベースボール