飯田の書道教室で書き初め 地元児童・住民に加え外国人親子も初参加
光龍(こうりゅう)書道教室(飯田市鼎)で12月30日、・31日、1月2日の3日間にわたり、「書き初め教室」が開かれ、教室生徒や地域住民ら合わせて38人が参加した。(飯田経済新聞) 【写真】家族で書き初め 書き初めでは、小学生を中心に普段から同教室に通う生徒の3分の1、それ以外の参加者が3分の2を占めた。同教室の龍江教室では2015(平成27)年に、鼎教室では3年前に活動を開始。書き初め教室は3回目。 1月2日には、初めて外国人親子が参加。オーストラリア在住のファビアノ・リゲッティさん(44)と娘のソフィアちゃん(4)が、飯田市内の妻の実家に帰省中に訪れた。 ファビアノさんは「日本が大好き。墨作りのドキュメンタリー映画を見て、ぜひやってみたいと思った」と話し、普段は左手で文字を書くが、「筆は右がいい」と書道には右手で挑戦したという。 1時間の予定だった教室で約2時間、夢中で書道に取り組んだ。「初めてで面白かったが、墨の量を調整するのが難しかった。かすれてしまい思うように書けなかった。アルファベットの書き順は漢字の書き順ほど厳しくない。漢字は決まりがあって難しい。漢字の成り立ちがすごく好き。漢字の意味を考えながら書いた」 と感想を話す。 ソフィアちゃんは、日本語で「桜!、面白かった」と元気に話しながら、昨年見た桜を題材に漢字を書いたり、父親のまねをして書いたりしていた。 教室を指導する齋藤光蓮(こうれん)さんは「外国の方にも、日本の書道や季節の文化を楽しんでもらえる機会が増えていけばうれしい」と今回の書き初めを振り返る。 「書き初めは自宅での集中が難しいかもしれないが、教室では小学生みんなが耳を傾けてくれる。書道を楽しんでもらえるよう、一人一人の個性に合わせ、集中が切れた生徒さんには『あめちゃん、なめておいで』などと声をかける。(書き初めという宿題が)一つ終わり、安堵(あんど)の顔が見られた」とも。 書き損じた作品は、それぞれ持ち帰り、地域の「どんど焼き」に持参し、「より丁寧な字を書けるように」と、それぞれに願いを込める。
みんなの経済新聞ネットワーク