トランプ氏不倫口止め裁判で最終弁論、陪審29日にも評議開始
Jack Queen Luc Cohen Andy Sullivan [ニューヨーク 28日 ロイター] - トランプ前米大統領が不倫口止め料を不正に会計処理したとされる事件の公判は28日、ニューヨーク州地裁で最終弁論が開かれた。検察側は、2016年大統領選で有権者を欺く意図があったとトランプ氏を非難した。 米大統領経験者に対する史上初の刑事裁判で、陪審員らは早ければ29日にも評議を始める。 検察はこの日、トランプ氏が過去の性的関係を巡りポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに支払った13万ドルの口止め料について、大統領選への懸念材料をなくす取り組みの一環だったと主張。「有権者を欺くこの努力が選挙に影響を与えたかどうかは分からないが、それを証明する必要はない」と陪審員に訴えた。 これに対しトランプ氏の弁護団は、ダニエルズさんへの口止め料支払いを行った元腹心マイケル・コーエン氏が「史上最大のうそつきだ」と述べ、同氏による先の証言は信用できないと反論した。 トランプ氏が有罪になれば最高4年の禁錮刑が科せられるが、初犯なら実際に禁錮刑となる可能性は低い。また、有罪になってもトランプ氏が11月の大統領選で当選すれば就任を妨げられない。