千葉・柏市8棟火災…行方を追っていた火元の男(77)逮捕 火災約10分前には近くで“夫婦殺人” 関連は?
記者 「交通量はありますね、この時間」 「住宅街に入ると少し薄暗くなっていますね」 規制された火災があった現場の300メートル手前までは、4分もかからないうちに到着しました。 記者 「(殺人現場から)5分かからないくらいで、火災現場に車で行けることになります」 ◇ 謎が多い、殺人と放火の2つの事件。「news zero」はそれぞれの専門家を取材しました。 まず、元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏は、2つの事件の関連性について…
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏 「こういった殺人があったあとに、数百メートルしか離れていないところで家が燃え上がるなんて、そんな偶然はなかなかない。家に一度帰って火を付けるということは、何かしら自分がやったという逆の証しになってしまう」 夫婦殺害事件の捜査については… 元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏 「複数回、刺しているという恨み。動機に関する状況証拠を集める。途中に防犯カメラ等々あれば、被害者宅に向かう足(姿)がでるとか、戻りの足(姿)がでるとかあれば、それも状況証拠として使える」
一方、火災の専門家、元東京消防庁の坂口隆夫氏は、初期の燃え方を見て放火にみられる特徴だと指摘します。 元東京消防庁 坂口隆夫氏 「通常であれば、若干柱なんかが残ってるんですけど、まったく残ってない状態。相当激しく燃えたとわかる。夕方6時20分覚知の火災で、まだ周りの人が起きてる時間帯。もう少し規模が小さいうちに、消防隊が放水しててもおかしくない。初期の段階が燃え方が激しいということは、何かガソリンに近いような可燃性の液体をまかれて火をつけられた、そういうことも視野にして調査をしてるのかと思います」 また、“男が火のついた何かを投げるのを見た”という証言があることについて… 元東京消防庁 坂口隆夫氏 「ガソリンをまいて火をつけると、行為者自体の着ているものに火がつく。場合によっては、行為をした人がそれを知っていて、離れた場所から何らかの火を投げ入れたということも考えられます」 ◇ 警察は殺人事件と火災の関連についても、詳しく調べることにしています。 (12月19日放送『news zero』より)