なかせ農園(大津町)が最高賞 くまもとDXアワード 栽培管理、先端技術で効率化
熊本商工会議所は26日、地場企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする表彰制度「くまもとDXアワード」の受賞企業を発表した。最高賞の「くまもとDXアワード大賞」には、サツマイモの栽培や管理に先端技術を導入して生産性を向上させた、なかせ農園(大津町)が選ばれた。 3回目の2023年度は16社が応募。DXに対する企業の姿勢や従業員の参加意識、独創性など5項目を、里中忍熊本大名誉教授ら7人が審査した。 なかせ農園は、熊本地震で全壊したイモの貯蔵庫の再建と併せて、熟成に適した温度や湿度を数値化する技術を導入した。ドローンでの農薬散布や土壌の栄養分を分析するシステムも活用し、業務を効率化した。 この日、熊本市中央区のホテルで表彰式があり、なかせ農園の中瀬靖幸社長は「農家のモデルケースになることが目標。引き続きDXに取り組む」と話した。(岩崎皓太) 他の受賞企業は次の通り。▽県知事賞 果実堂▽熊本市賞 Coatolie(コアトリエ)▽県情報サービス産業協会賞 ペコIPMパイロット▽くまもとDXアワード選考委員長賞 アネシス▽熊本商工会議所産業活性化委員会賞 KIS▽くまもとDXアワード特別賞 オムロンリレーアンドデバイス▽奨励賞 rectus(レクタス)、福田屋、アネシス、ダイケン、寺本酒販