初の富士山女子駅伝へ! 帝京科学大学・清野純一監督が説く、目標設定と継続して努力することの大切さ「競技力と人間力を」
授業や実習が多い中、競技でも現状打破!
練習後、選手の皆さんにもインタビューしました。チームや競技のお話から、今後の目標、学業、趣味まで色々伺いました! 山口あずさ主将(4年、白鷗大足利) 「4年生は自分1人しかいないですが、明るい後輩たちに毎日助けられて、優しくてみんな妹みたいです(笑)。前半シーズンはけがで思うように走れず、走りでチームを引っ張ることができませんでした。関東インカレが終わってから徐々に走れるようになってきて、練習中の声かけや練習以外の場面でも『みんなで頑張ろう』という雰囲気を作るように心がけていました。ジョグの意識も変わってきて、中盤から後半の走りが変わり、5000mで戦う走りを清野さんから教えていただきました。清野さんがオンとオフの切り替えが大事と言ってくださっているので、オフは友達とお出かけしてリフレッシュしています」 中村愛莉選手(3年、鯖江) 「新入生がすごく頼もしくて、力がある子が入ってきてくれました。チーム内でお互いに高め合っていけるような存在が身近にできたので、みんなで強くなろうと思える雰囲気がだんだん出てきています。4年生が1人なので『3年生がしっかりサポートしなきゃ、4年生を支えていかなきゃ』という気持ちが強くありました。自分で積極的に距離を踏む意識で、ジョグはもちろんですが、アップやダウンのジョグも意識してスタミナがついたかなと思います。5000mがまだ16分40秒07なので、まずは16分40秒を切って16分半に近づけたらと思っています。少人数のチームですが、人数が少ないからこそ清野さんが練習も一人ひとりと向き合ってくださいます。人数は少なくても、みんな元気でチームの雰囲気も良いです」 取材時に目標を教えていただいた中村選手ですが、その後11月9日の日体大長距離競技会で16分22秒08をマークし、自己ベストを大幅に更新しました。 山田依茉選手(1年、世羅) 「もともと鍼灸(しんきゅう)や柔道整復などの分野に興味がありました。高校にトレーナーさんが来て、よく診ていただいていたのがきっかけです。柔道整復学科で、人の骨や筋肉について勉強しています。今後は11月の記録会で5000m16分20秒前後を目標にしています。(現在のベストは16分47秒)富士山女子駅伝では1区を走りたいです。高校時代もずっと1区を走っていました。1区は緊張するのですが、チームのために走っていい流れを作りたいです。(帝京科学大学は)一人ひとりが陸上に対して本気なので、私も頑張ろうと思えるチームです」 柔道整復学科で柔道整復師の資格を取得予定の山田選手。オフは映画を見るのが好きな時間とのことです。 粕谷雫選手(1年、宇都宮文星女子) 「高校時代は自宅から自転車で片道10kmを通っていました。朝練もあったので結構カツカツでした(笑)。大学に入ってからは寮生活も楽しいです。先輩たちが優しくて、上下関係もなく、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作ってくださっています。清野さんに出していただいたメニューをちゃんとこなせていたので、関東大学女子駅伝で単独走になっても目標タイム以上で走れました。帝京科学大学に入学したのは、全日本や富士山の初出場を果たすこと。そして自分もその一員になりたいという思いからでしたので、うれしかったです。富士山女子駅伝では最長区間を任せてもらえたらという希望があります。タイムに関しては、まずは12月に5000mで16分10秒を切り、少しでも15分台に近づきたいです(現在のベストは16分23秒48)」 学校教育学部・中高保体コースで学んでいる粕谷選手。全日本では最長区間の5区で区間13位と各校のエースたちと渡り合いました。大学に来てからはサウナが好きで、息抜きになっているそうです。 資格や免許を取れる学科に所属している選手が多く、選手の皆さんは授業数が多かったり実習があったりする中で、競技でも結果を出し、現状打破し続けています。初の富士山女子駅伝での襷(たすき)リレーにも注目です!
M高史