プリンスリーグ東北参入年もバスの中で勉強|東北学院 橋本俊一監督【文蹴両道】
――文武両道でやっていくことによって、人間性として選手にどんなところが身につくと思いますか? 物事を自分で計算立てて逆算して行動できます。自分の時間のコントロールをできると感じます。 ――卒業後進路的にもいろんな夢を実現できていると思いますが。 本校の卒業生で、大学4年生まで活躍した選手が、私が引率した中学3年生の修学旅行での選択研修で医療用ロボットに関する話を聞いた企業に就職しました。様々な企業がある中、自分で考え行動することができたので、良い企業に勤められたのかなと思いました。 ――昨年ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリに選出された石山順征さんも東北学院高サッカー部出身ですね。 大学に通いながら、こうした場所でも自分をしっかり表現できるのは良いことだと思います。 ――最近流行の分析コーチやアナリストなど、サッカー関係の進路に進む選手はいますか? うちの卒業生には分析はあまりいないのですが、川崎フロンターレトップチームの二階堂悠コーチが本校卒業生です。学習院大から筑波大に編入して、筑波大で指導者インストラクター、指導者養成のサポートをやりながら指導の勉強をして、自分を磨いてステップアップしていきました(中国・杭州緑城、モンテディオ山形を経て2017年から川崎フロンターレのコーチを務める)。 ――今の選手や卒業生にどんな大人に成長して欲しいですか? 人生は良いことばかりではありません。サッカーを通して培った経験や学んだことを生かして、人生の困難を自分で切り開く力を身につけて、悪い時期もしっかり乗り越えてほしいなと思います。 (文・写真=小林健志)