旧車を軸に自動車文化を満喫できるオートモビル・カウンシル2024 歌や食べ物も楽しめる
来場者は過去最高の3万9807人
「オートモビル・カウンシル2024」が去る4月12日~14日までの日程で開催された。9回目を迎えた今回も会場となったのは千葉市にある幕張メッセだ。本年もメインテーマは「クルマを超えて、クルマを愉しむ。CLASSIC MEETS MODERN AND FUTURE」で、名車をはじめ、アート、音楽、食の愉しみが過去最高となる3万9807人の来場者に提案された。 【写真45枚】過去最高の来場者数を記録し、幕を閉じたオートモビル・カウンシル2024に出展されていた新旧、乗用車からレーシングカーまでに至る出展車両たちを画像でチェック ◆若者や家族連れも多数 来場者はこれまで以上に若いクルマ好きの割合が多く、家族全員でオートモビル・カウンシルを満喫しているファミリーも数多く見受けられた。クラシックカー(主催者はヘリテージカーと呼称)を中心とした春の一大祭典が幅広い層に定着したという証だろう。 ◆自動車文化のさまざまな要素を取り込む 自動車文化を形成するさまざまな要素を取り込むことで、単なるモーターショーの枠を超えている点がオートモビル・カウンシルの特徴だ。 コンテンツとして用意されたのは、自動車メーカーおよびインポーターによる市販車やクラシックカーの展示、新世代自動車の展示、主催者テーマ展示、日本を代表するスペシャルショップによるクラシックカーの展示や販売、オーナーズクラブおよびヘリテージカーイベントの案内、サプライヤーやスポンサーの商品展示およびプレミアムライフスタイルの展示、自動車関連商品の展示および販売などで、いずれも好評だった。 とくにメインとなるクルマの展示では、クラシックカーの時代背景や技術力の高さに触れつつ、BEVをはじめとする最新モデルのディテールまで確認することができる。 ◆見応え十分の特別展示&テーマ展示 見応え十分だった主催者特別展示と主催者テーマ展示は、去る3月13日に85歳でこの世を去ったイタリアの著名カー・デザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏の追悼展示、没後30年を迎えたアイルトン・セナを偲ぶ「駆け抜けた天才の記憶」、アメリカン・ヘリテージの名車達、フォルクスワーゲン・ゴルフ50周年記念展示で、撮影に勤しむギャラリーの波がどのブースでも途切れることがなかった。 自動車関連商品の展示と販売コーナーは「マルシェ」と呼ばれ、ミニチュア・カー、自動車やレース関連の書籍、整備マニュアル、パーツリスト、アート作品、ヴィンテージ品などを気軽に購入することができた。もちろん、こちらも大盛況だった。 ◆過去最高の出展者数 今年の出展者数は、日本車メーカー、インポーター、クラシックカー販売店、SUV販売店、マルシェ、オーナーズクラブのすべて合わせて過去最多となる113社。これは2023年の109社を上回る数となる。 このうち、現代アートを展示するアート・カウンシルは8画廊に拡大され、マルシェは昨年の26社を上回る34社。飲食店も昨年の4店舗から9店舗となった。さらに、新たに一般社団法人日本自動車工業会がイベントを後援するようになったのもトピックだ。このように、メインテーマである「クルマを超えて、クルマを愉しむ。」をより体現したイベントへと成長したのである。 ◆各種イベントも開催 展示以外でも、各界の著名人がクルマの愉しみを語るトークセッションやクラシック、ジャズ、J-POPに聴き入ることができた音楽ライブ、こだわりのフード&ドリンクコーナー、来場者の投票によってベストの一台を選出するオートモビル・カウンシル・カー・オブ・ザ・イヤー2024などオートモビル・カウンシル2024を大いに盛り上げるイベントも開催された。ちなみに、オートモビル・カウンシル・カー・オブ・ザ・イヤーにはACマインズの1977年式ロータス・エスプリS1が選ばれている。 次回、10回目となるオートモビル・カウンシル 2025は、2025年4月11日~13日の3日間にわたって幕張メッセで開催されることが決定。より多くの来場者に楽しんでもらえるように新しい企画を用意し、準備を進めているそうだ。今回来場した人も、残念ながら参加できなかった人も、記念すべき10周年を迎えるイベントを満喫してみるといいだろう。 文=高桑秀典 写真=ENGINE編集部 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部