アメリカ人監督の“オタク愛”が痛いほど伝わってくる! 日本特撮へのオマージュ満載映画 『Iké Boys イケボーイズ』
ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。6月9日は、テーマは違ってもそれぞれに共感できる人間の物語を3本をご紹介しました。 その1本は、人類の運命は冴えないオタクに託された! アメリカのオタクから日本のオタクへの愛のメッセージ『Iké Boys イケボーイズ』。
日本の特撮を見て育ったというアメリカ人映画監督のエリック・マキーバーが、故郷オクラホマ州を舞台に日本特撮へのオマージュ満載で制作したファンタジー映画です。
オクラホマの片田舎に住む男子高校生、ショーンとヴィクラムは日本の特撮やアニメが大好き。オタクでスクールカーストの最底辺にいる彼らの元に、ある日、日本から留学生のミキがやって来ます。 ある夜、ショーンが入手したレアな30年前の日本のアニメのDVDを鑑賞していると、突然、砂の嵐になり、電撃に撃たれ3人とも気絶してしまいます。翌朝目覚めると、なんとショーンは手からビームを発射、ヴィクラムは超怪力と、スーパーパワーが宿り、特撮好きの2人は大興奮。 一方、世界の存亡がかかった陰謀が渦巻いていて、世界終焉の日のカウントダウンが始まります。 ショーンとヴィクラム、そしてミキの3人は、果たして世界を救うことができるのでしょうか?
監督の学生時代が投影された日本のカルチャーオタクの主人公ショーンを演じるのは、クイン・ロード。 ショーンの親友ヴィクラムには、ローナック・ガンディー。 日本の留学生ミキには、比嘉クリスティーナ。 その他日本から、釈由美子、岩松了が、物語上重要なキーパーソンとして登場しています。 さらに日本の特撮界から、金子修介監督が出演するほか、樋口真嗣監督が劇中アニメーションのナレーションを担当。
日米のオタクが大興奮!正直、馬鹿馬鹿しい面もあるのですが、それも含めてすごく面白いんです! 実写版のスーツがちょっとショボかったり、戦闘シーンは途中から手書きのアニメーションに変わったり、懐かしさも手伝って夢中で観てしまいました。 ショーンとヴィクラムのスーパーパワーにはワクワクしますし、二人の友情や家族の絆、大切にすべきもの、守るべきものの確認など、ジーンとくるシーンも沢山あるんです。