【あなたは分かる?】「10%引き」と「10%ポイント還元」は、どちらがお得か<算数のキホン>
キャッシュレス決済が普及し、現金でのやり取りが減少している昨今、子どもにお金の価値や金銭感覚を教えるのが難しくなっています。本記事では金融教育プランナーの盛永裕介氏監修の書籍『子どもにもできる資産形成 いますぐ知りたいお金のしくみ』(マイクロマガジン社)より一部を抜粋・再編集(監修者による加筆・修正等を含む)し、子どもに伝えたいお金のしくみを解説します。 都道府県「子どもの教育費」ランキング
10%引きと、10%ポイント還元はどちらが得か
10%引きの方が10% ポイント還元よりお得です。10%引きとは、1,000円の商品が900円になることです。つまり、商品の90%を支払うことです。 一方で、10%ポイント還元とは、1,000円の商品を買うとその10%である100ポイントがつくということです。ポイントを含めた1,100円分を1,000円で買ったことになります。 商品の価値に対して、何%でそれを購入できたか考えると、1,000÷1,100=約90.9% となります。これらのことから、10%引きは90%、10%ポイント還元は90.9%支払ったことになるため、わずかですが10%引きの方がお得なのです。
現金と電子マネー、ポイントが貯まるのでキャッシュレスが得に見えるが…長期的にはどっちが得か
多くの場合、電子マネーがお得! 電子マネーとは、現金を使わずに支払う方法の1つで、電車やバスの運賃を払うときに使う交通系、いろいろなお店で使えるQRコード系などさまざまな形があります。 電子マネーは使うことでポイントを貯められたり、パッと払えるため手間もかからず、現金よりお得になることが多いです。 知っておきたい! いろいろな支払い方法 現金、電子マネー以外にもお金を支払う方法があります。何を使うかで、お金の支払い方がかわります。支払い方は下記の3つ。1, 前払い、2, 同時払い、3, 後払いです。 後払いは、借金と一緒です! 小学生が使うことはほぼありませんが、子どものうちからきちんと理解しておくことが重要です。
多様化する支払い方法。それぞれのしくみ
前払い、同時払い、後払いの代表的なカードについて、自分のお金がどう流れていくのか見てみましょう。 小学生でも持てる!「前払い」プリペイドカード 事前にお金を入れておくことで、その金額分の買い者ができるカードです。誰でも持つことができます。 使い切り型と、チャージ型の2パターンがあります。使い切り型は、決められた金額のカードを買うことで、その金額分だけ使えて、使い切ったらおしまいです。チャージ型はお金をチャージすることで、チャージした分だけ使え、繰り返し使うことができます。 (プリペイドカードの特徴) 1. カード発行会社にお金を払う 2. カードで支払いをすると、カード発行会社がお店に支払う 15歳から持てる! 「同時払い」デビットカード 口座のある銀行に申し込んで作るカードです。銀行口座にある金額分しか使えません。カードを発行するための審査がなく、15歳以上であれば持つことができます。 (デビットカードの特徴) 1. 銀行口座のある銀行でカードを作る 2. カードで支払いをすると、カード発行会社がお店に支払う 銀行口座からお金が払われるため、カードを使ったタイミングで自分のお金が減ります。 18歳から持てる! 「後払い」クレジットカード クレジットカード会社に申し込んで作るカードです。クレジットカード会社の審査があります。また、18歳以上でないと申し込めないため、高校生がクレジットカードを作れないことが多い。 (クレジットカードの特徴) 1. クレジットカード会社に申しこむ。審査に通ればカードがもてる 2. カードで買ものをすると、クレジットカード会社がお店に代金を支払う 3. 1ヵ月など決まった期間後、その期間に使った金額を銀行口座からクレジットカード会社に支払う