4年ぶりのCOTA開催 トヨタはポイントリーダーに立てるか?
第6戦の舞台となるCOTAは、元々F1開催を目指してテキサス州に造成されたサーキットで、通常とは逆、左回りの1周5.513kmのコース。スタートから1コーナーまでを一気に駆け上がり最大高低差は41mにも及ぶ。WECでは2020年2月以来、4年半ぶりの開催となる。
ハイパーカークラスで今季2勝目を挙げたTGRだが、今回は一度も優勝のないCOTAでのレースとなり、もちろんCOTAでの初優勝を目指している(ハートレーはポルシェで3勝している)。今回の性能調整(BoP)では、トヨタが+5kgと-9kW、ポルシェが+2kgと-3kWと性能を絞られたのに対し、フェラーリは-5kgと-3kW。この微妙な調整がどのような結果をもたらすのか?
なお今回のレース、ジェンソン・バトンもドライブする38号車JOTAポルシェだが、「モービル1」50周年記念の特別カラーとなる。ボンネットとリヤウィングにモービルのロゴが入り、従来ホワイトだった部分がブラックになるので、チェックしておきたい。
LMGT3ではサンパウロで開幕戦以来の2勝目を挙げた92号車ポルシェがポイントリーダーに立った。これを追うのが91号車ポルシェと31号車BMWだがまだまだ混戦で、今回と次戦の富士ラウンドでチームが絞られて来るのではないだろうか。
日本関係では、D’station Racingの777号車アストンマーティンがシリーズ7位につけている。アコーディスASPチームの87号車RC Fには木村武史がブロンズドライバーとして参加。TFスポーツの82号車コルベットLZ06のブロンズドライバーには小泉洋史、またユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720Sのゴールドドライバーには佐藤万璃音がエントリーしている。95号車マクラーレンはサンパウロで3位表彰台を獲得。今後もLMGT3クラスの日本人ドライバーの活躍に期待したい。
第6戦ローンスター・ル・マンは、8月30日12時40分(日本時間30日深夜2時40分)にフリープラクティス1でスタート。31日に予選、9月1日に決勝が行われる。
文:皆越和也
皆越 和也