子どもの「髪染め」早い?個性? 「私も染めたい!」子どもの意思や親の希望 家族で議論も キッズのヘアカラー事情
小学校までは「髪色を変えることは自由」。一転して中学校ではほとんどの学校の校則で認められていないことが分かった。 ■紫と赤のツートン、6歳の女の子 40代母親: 「ダンスを始めていなくても、子どもの髪の毛は染めていました」 ダンス教室に通う6歳の女の子。髪色は「暗めの紫」さらに毛先は「赤」のツートーンだ。3歳の頃からカラーを入れ始め、5歳で初のブリーチ。その後、3~4か月に1回色を変えているそうだ。これまでオレンジ→ピンク→紫→赤と色の変化を楽しんできた。 40代母親: 「私は髪色は黒にこだわる必要はないと思っていたので、娘に『髪の色をオレンジっぽくしてみない?』と聞いてみたんです。そしたら『やりたい!』と言ったので、本人が選んだ色を入れています」 ダンスの世界では、その世界観を表現する手段としても髪の色を変えている人が多い。ダンスが大好きだという女の子は、髪色を変えたいという気持ちとダンスを楽しむ気持ちが重なり、カラーが入った自分の髪にときめいているように見えた。 40代母親: 「決して目立たせたいという気持ちではなく、本人の気持ち・個性を大事にしたい、おしゃれを楽しませたいという気持ちが大きいです」 「歩いていると、同年代の子とかが振り向くんですよね。『髪の色が違う!黒じゃない!』と言うお子さんも結構います。でも私は『なんで髪の毛の色=黒なんだろう?何色でもよくない?』と思っちゃう」 「子どもにも『黒と決まっているわけじゃないじゃん。何色でもいいんじゃない?』と伝えています。子どもも‟個性”と思っているようで周囲の反応は気にしてないようです」 ■ヘアケア代、年10万円 月1回の美容院でのカラーリング。カット込みで8000円ほどかかるという。一年にするとおよそ10万円だ。 40代母親: 「美容師さんに相談して、髪の毛がなるべくいたまないようなブリーチ剤やカラー剤を使ってもらっています」 色持ちをよくするため、自宅でもカラーバターを使って染め直すなど、手間暇をかけているという。
「自分の髪の毛よりも手間暇かけています。小学生になっても続けるつもりですが、色味は抑えようと考えています。小学校6年間も本人と相談しながらカラーを楽しむつもりです」 ■変わる価値観 子どもの髪染めを巡っては、「まだ早い」という声がある一方で、「個性の表現」として受け入れる風潮も出てきている。ただし、髪のダメージや費用面での負担、学校の規則との折り合いなどのハードルもある。今回話を聞いた鮮やかな髪色をした子どもの後ろには、とことん話し合った家族の時間、髪の毛と子どもの個性、表現を大切にしている親子の姿があった。
長崎放送