わいせつ、パワハラ、飲酒運転…止まらぬ教員不祥事、目立つ中高年や管理職 業務過多によるストレスも影響か
鹿児島県教育委員会の懲戒処分が9月上旬で14件に達した。半年足らずで昨年度1年間の10件を上回る“ハイペース”だ。校長ら管理職を含め、40代以上の中高年が目立つ。専門家からは「組織的な問題もあるのでは」との声が上がる。 【関連】44歳教諭を停職6カ月…ビール2杯、焼酎8杯、テキーラ2杯飲み仮眠後運転「これくらいなら大丈夫だろう」 パワハラ校長ら計4人を懲戒処分 鹿児島県教委
処分を受けた14人は、50~60代が10人、40代3人、30代1人。うち6人は校長と事務長で、わいせつによる免職、部下らに対するパワハラで減給など、重い処分も含まれる。県教委も管理職の処分が続いていることを重く受け止めており、夏休み中に緊急の校長会や研修を開くなどの対応を取った。 鹿児島大の島義弘准教授(発達心理学)は、不祥事が多発する背景を、教員の業務過多によるストレスも影響しているのではと推測する。「一人で抱え込まず、周りにサポートを頼むなど、率直に相談し合える職場環境かどうかが大切。若手のサポート体制だけでなく、中堅以上の職員が相談できる場も必要だ」と指摘した。
南日本新聞 | 鹿児島
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